渦潮とLEDが照らす徳島、「へらこい」中小企業がデジタルで躍進する未来

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鳴門の渦潮、阿波おどり、眉山が融合した徳島の象徴的ビジュアル

目次

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鳴門の渦潮、阿波おどり、眉山――三つのランドマークが紡ぐ徳島の魂

子供の頃、テレビの天気予報で「明日の近畿地方の天気」というコーナーでいつも四国の徳島が映っていた。子供ながらに謎だった県――なぜ近畿なのに四国なのか、と。大人になって仕事で何度もこの地を訪れ、その理由が分かった気がする。関西人の私とやたらと気が合うのだよ。私の周りの徳島県人は温かくノリがいい人が多い、愛すべき県なのだよ。

徳島県を象徴する三つのランドマークから語り始めよう。まず、何と言っても鳴門海峡の渦潮だ。瀬戸内海と太平洋を結ぶ鳴門海峡で、潮の干満差によって生まれる渦潮は、世界でも有数の自然現象である。特に春と秋の大潮時には、直径20メートルを超える巨大な渦が出現し、その迫力は圧巻だ。大鳴門橋の橋桁内に設けられた海上遊歩道「渦の道」からは、足元45メートル下に渦巻く海を見下ろすことができ、まさに自然の驚異を体感できるのだよ。また、観潮船「うずしお」に乗れば、渦潮の真横まで接近し、轟音とともに渦巻く海の迫力を全身で感じることができる。この渦潮は、徳島県民が持つ「ダイナミックさ」と「エネルギッシュさ」の象徴でもあるのだよ。

そして、徳島を語る上で絶対に外せないのが阿波おどりだ。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」――この言葉に象徴されるように、阿波おどりは400年以上の歴史を持つ伝統の夏祭りであり、毎年8月12日から15日の4日間、徳島市中心部が祭り一色に染まる。期間中は約100万人以上の観光客が訪れ、日本三大盆踊りの一つとして全国に知られている。「連」と呼ばれるチーム単位で踊り手たちが街を練り歩き、三味線、太鼓、鉦、篠笛の軽快なリズム「よしこの」に合わせて独特の踊りを披露する。男踊りは勇壮で力強く、女踊りは優雅で艶やか――その熱気と一体感は、一度体験すれば忘れられない。阿波おどり会館では一年中本場の踊りを見ることができ、観光客も実際に踊りを体験できる。この祭りは、徳島県民の「情熱的で積極的」な県民性を体現しているのだよ。

三つ目のランドマークは、徳島市のシンボル眉山だ。標高290メートルのこの山は、どの方角から見ても眉の形に見えることからその名がついた。眉山ロープウェイで山頂まで約6分、眉山公園展望台からは徳島市街地から紀伊水道、淡路島、さらには晴れた日には関西国際空港まで360度のパノラマビューが広がる。夜景スポットとしても人気で、「日本の夜景100選」にも選ばれている。徳島市民にとって眉山は「心のふるさと」であり、万葉集にも詠まれた歴史ある山だ。眉山は、徳島県民の「穏やかながらも芯の強さを持つ」気質を表しているのだよ。

蜂須賀家と阿波藍が築いた繁栄、そして徳島が生んだ才能たち

米津玄師、アンジェラ・アキ、大杉漣、瀬戸内寂聴ら徳島出身の才能を描いたイラスト

徳島県の歴史を語るには、江戸時代に阿波国を治めた蜂須賀家の存在が欠かせない。蜂須賀家の始まりは、豊臣秀吉の家臣として活躍した蜂須賀正勝(通称:小六)だ。「太閤記」で秀吉との関係が有名な正勝は、尾張国出身で織田信長・豊臣秀吉に仕えた武将である。その息子・蜂須賀家政が天正13年(1585年)に阿波国に入封し、徳島藩25万7千石の藩祖となった。家政は徳島城を築城し、城下町の整備を進めるとともに、藍の栽培・製造を奨励して「阿波藍」を全国ブランドへと育て上げたのだよ。

阿波藍は江戸時代を通じて徳島藩の財政を支える重要な産業となり、藍商人たちは莫大な富を築いた。藍染めの青い色は「ジャパンブルー」として海外でも高く評価され、現代でも伝統工芸として受け継がれている。藍で富を得た豪商たちが築いた豪華な町家が「うだつの町並み」として美馬市脇町に今も残されており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。「うだつ」とは屋根の両端に設けられた防火壁のことで、「うだつが上がる」という言葉の語源になったとも言われるのだよ。

蜂須賀家は江戸時代を通じて14代続き、関ヶ原の戦いでは東軍につき徳川家との関係も良好だったため、大きな御家騒動もなく安定した藩政を維持した。第10代藩主・蜂須賀重喜は財政再建と産業振興に力を入れ、「賢君」と称された。この蜂須賀家の「堅実で計算高い」経営スタイルが、現代の徳島県民の気質にも引き継がれているのだよ。

徳島県が輩出した著名人を見てみよう。まず現代で最も知名度が高いのは、シンガーソングライター米津玄師だろう。徳島市出身の米津は、「Lemon」「パプリカ」「KICK BACK」などのヒット曲で日本の音楽シーンに革命を起こし、若い世代のカリスマ的存在だ。その独創的な音楽性と世界観は、徳島の豊かな自然と文化が育んだものと言えるのだよ。米津玄師の楽曲には、どこか郷愁を誘うメロディーと深い詩的世界が広がっており、徳島という土地の「静と動」が反映されている。

そして、徳島が生んだもう一人の才能が、シンガーソングライターアンジェラ・アキだ。板野町出身のアンジェラは、「手紙~拝啓 十五の君へ~」で日本中を感動させ、日米のルーツを持つアーティストとして国際的にも活躍した。彼女のピアノの弾き語りスタイルと心に響くメッセージ性は、多くの人々に勇気と希望を与えた。徳島県は音楽面で優れた才能を多く輩出しているのだよ。

俳優では、大杉漣(小松島市出身、2018年逝去)が挙げられる。北野武監督作品「ソナチネ」「HANA-BI」をはじめ数多くの映画・ドラマで名脇役として活躍し、その演技力は業界内外から高く評価された。真面目で誠実な人柄は、徳島県民性そのものだったと言われている。大杉漣の急逝は徳島県民にとって大きな衝撃であり、今もその存在は地元で語り継がれているのだよ。

また、板東英二(徳島市出身)は元プロ野球選手からタレントへと転身し、独特のキャラクターでお茶の間の人気者となった。高校野球で甲子園に出場し、プロ野球では中日ドラゴンズで活躍した後、バラエティ番組で活躍。そして、近年では犬飼貴丈(若手俳優)が仮面ライダーシリーズなどで活躍し、徳島の新世代を代表する存在となっているのだよ。

歴史を遡れば、作家・僧侶の瀬戸内寂聴(徳島市出身、2021年逝去)も徳島が生んだ偉大な文化人だ。波乱に満ちた人生を歩み、晩年は仏門に入りながらも精力的に執筆活動を続けた。その自由で奔放な生き方は、徳島県民の「情熱的で自分の信念を貫く」気質を体現していた。瀬戸内寂聴の「生きることは愛すること」という言葉は、多くの人々の心に今も残っているのだよ。

「へらこい」と「真面目」が共存する徳島県民性の不思議

徳島県民を語る上で欠かせないのが、「へらこい」という方言だ。これは「利口者」「抜け目がない」「要領が良い」といった意味で、決して悪い意味ではない。徳島県民は、物事を損得で考え、効率的に動く傾向がある。阿波藍の商売で財を成した商人たちのDNAが、現代にも受け継がれているのだよ。豪快なイメージの割に「ズル~イ」一面もあるとよく言われるが、これはビジネスにおいては非常に優れた資質なのだ。

例えば、徳島県民は買い物をする際、複数の店を回って価格を比較し、少しでも安く良いものを買おうとする。チラシを見比べ、ポイントを活用し、セールのタイミングを逃さない。これは「ケチ」ではなく、「賢い消費者」なのだよ。この感覚は、ビジネスにおいても「投資対効果(ROI)」を重視する姿勢につながる。

一方で、徳島県民は非常に真面目で堅実でもある。仕事や家族を大事にし、責任感が強いタイプが多い。仕事に一生懸命取り組むため、上司からの信頼が厚く、部下からは慕われる。家庭においても、家事や育児を積極的に行う人が多い。徳島県は教育熱心な家庭が多く、子供の将来を考えて塾や習い事に力を入れる親御さんが多い点も、徳島県ならではの県民性と言えるだろう。

また、徳島県民は非常に倹約家としても知られている。所得自体は全国平均よりやや低めだが、堅実に貯蓄する傾向がある。買い物をするときは、少しでも安く買おうという意識が強い。無駄遣いを嫌い、計画的にお金を使う。しかし、ケチというわけではなく、必要なものにはしっかりとお金を使うメリハリがあるのだよ。

人間関係においては、人情深く温かいのが徳島県民だ。初対面では少し距離を感じることもあるが、一度打ち解ければ非常に親しみやすい。阿波おどりで見せる「踊る阿呆」の精神は、人生を楽しむポジティブさの表れでもある。徳島県民は、仕事も遊びもバリバリこなす努力を惜しまない気質なのだよ。特に、地元の伝統や文化に対する誇りが強く、阿波おどりやすだちなど地元自慢をするのが大好きだ。

ただし、気が強く自分の意見を曲げない一面もある。特に女性は明るくて活発、働き者でありながら質素で堅実な考えを持つが、やや素直さに欠けることもある。また、損得で物事を判断する傾向が強いため、ビジネスにおいては「この取引は自社にメリットがあるか」を冷静に見極める。これは決して悪いことではなく、経営者としては非常に優れた資質なのだよ。

日亜化学とLED、大塚製薬と阿波尾鶏――徳島経済の実力

徳島県の産業構造(第2次産業比率33.9%)とトップシェア製品・企業の経済図解

徳島県の経済規模を見てみよう。令和4年度の県内総生産(名目GDP)は約3兆2,658億円で、全国43位という位置にある。人口約71万人(2025年現在)の小規模県としては妥当な水準だが、産業構造には独特の特徴があるのだよ。

徳島県の産業構造は、第1次産業1.8%、第2次産業33.9%、第3次産業63.9%となっており、第2次産業(製造業)の比率が全国平均(25.8%)よりも高い(出典:徳島県県民経済計算、徳島経済研究所「経済力と産業構造」)。これは徳島県に大規模な製造業企業が集積しているからだ。

徳島県を代表する企業のトップは、何と言っても日亜化学工業(阿南市)だ。2024年度の売上高は3,806億円で、従業員数約9,400名を誇る徳島県最大の企業である(出典:「徳島県内企業年商ランキング2024」いつか徳島)。日亜化学工業は、青色LED、白色LED、半導体レーザー、蛍光体などで世界トップシェアを持ち、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が在籍していたことでも有名だ。LEDは現代社会のあらゆる場面――スマートフォン、テレビ、照明、自動車ヘッドライト――で使われており、日亜化学工業の技術が世界を照らしていると言っても過言ではないのだよ。阿南市という人口約7万人の地方都市に、世界的企業が本社を構えていることは、徳島県民の誇りである。

続いて第2位は大塚製薬工場(鳴門市)で、売上高1,442億円、従業員数約2,350名だ。輸液製剤や経口補水液「OS-1」などで知られ、医療・健康分野で圧倒的な存在感を持つ。大塚グループ全体では、大塚製薬(ポカリスエット、カロリーメイトなどで有名)も含めて徳島県に複数の拠点を構え、地域経済を支えている。大塚製薬グループの創業者・大塚武三郎は徳島県出身で、地元への貢献意識が強く、世界的企業に成長した今も徳島に本拠を置き続けているのだよ。

第3位は阿波銀行(徳島市)で、売上高592億円、従業員数約1,360名。徳島県を代表する地方銀行として、県内中小企業への融資や地域経済の活性化に貢献している。阿波銀行の前身は阿波商業銀行と徳島貯蓄銀行で、昭和16年に合併して現在の阿波銀行となった。地域密着型の営業スタイルで、徳島県内に約70の店舗網を持ち、県民の生活と企業活動を支えているのだよ。

このほかにも、ノヴィル(食品機械メーカー、売上高582億円)、ジャストシステム(ソフトウェア開発、平均年収1,432万円で徳島県トップ!一太郎やATOKで有名)、Delta-Fly Pharma(医薬品開発)など、ニッチ分野で世界トップクラスの技術を持つ企業が多数存在する。徳島県は、派手さはないが確実に世界で勝負している「隠れた実力県」なのだよ。

農業面では、すだち(全国シェア約98%)、ゆこう(全国1位)、生しいたけ(全国1位)、春夏にんじん(全国1位)、阿波尾鶏(地鶏シェア全国1位)、養殖すじ青のり(全国1位)など、全国トップクラスの生産量を誇る農産物が多い(出典:徳島県「徳島県の食材の特長と紹介」)。特にすだちは徳島の代名詞であり、料理の香りづけや飲料として全国で愛されている。すだちの爽やかな香りと酸味は、徳島県民のアイデンティティそのものだ。阿波尾鶏は、肉質が柔らかく旨味が強いブランド地鶏として、高級料亭でも使われている。徳島ラーメン(豚骨醤油ベースに生卵をトッピング)も全国的に人気で、「いのたに」「麺王」などの名店が知られているのだよ。

「へらこい」精神が生むビジネス習慣と徳島流の信頼構築

徳島県でビジネスを展開する際に理解しておくべき県民性・ビジネス習慣がある。それは、「損得勘定が鋭く、長期的な信頼関係を重視する」という点だ。

まず、徳島県民は「へらこい」精神を持つため、ビジネスにおいても損得を冷静に見極める。新規取引を提案する際、「この取引で自社にどんなメリットがあるのか」を明確に説明する必要がある。曖昧な話や感情論では動かない。具体的な数字、実績、ROI(投資対効果)を示すことが重要だ。徳島県民は「これは儲かるか?」「費用対効果は?」という視点で物事を判断するため、提案する側も数字で語る準備が必要なのだよ。

一方で、一度信頼関係を築けば、非常に義理堅く長期的なパートナーシップを重視する。取引先を頻繁に変えることは少なく、「この会社とは20年、30年の付き合い」というケースが珍しくない。これは経営の安定性という観点では大きなメリットだが、新規参入企業にとってはハードルが高い面もある。しかし、一度信頼を得れば、驚くほど協力的になり、長期的に支え合う関係を築けるのだよ。

また、徳島県民は真面目で誠実なため、約束を守ることを非常に重視する。納期遅れや品質不良は許されない。「言ったことは必ずやる」「約束は必ず守る」という姿勢が求められる。逆に言えば、一度約束を守り、誠実な対応を続ければ、強固な信頼を得ることができる。徳島県民は、口先だけの営業マンを見抜く目が鋭いため、誠実さと実績が何よりも重要なのだよ。

さらに、徳島県民は地元愛が強く、地元企業を優先する傾向がある。地元で長年営業している企業、地域貢献をしている企業に対する信頼は厚い。県外企業が徳島市場に参入する際には、「地域にどう貢献するか」を明確に示すことが重要になる。例えば、地元雇用を増やす、地元のイベントに協賛する、地域課題の解決に取り組むなど、具体的なアクションが求められるのだよ。

阿波おどりに象徴されるように、徳島県民は「ノリがよく、情熱的」な一面も持つ。堅苦しいプレゼンテーションよりも、情熱と具体性を兼ね備えた提案が響く。そして、一度「この人は信用できる」と判断されれば、驚くほど協力的になる。徳島県民は、仕事も遊びも全力で取り組むため、ビジネスパートナーとしても非常に頼りになるのだよ。

また、徳島県民は教育熱心で勉強家でもある。新しい知識や技術を学ぶことに積極的で、セミナーや研修会にも熱心に参加する。ただし、「本当に役立つ情報か?」を見極める目も厳しいため、表面的な話ではなく、実践的で具体的な内容が求められる。徳島県民は「へらこい」からこそ、本当に価値のあるものを見抜く力を持っているのだよ。

ひとやすみ――新町川水際公園で感じる徳島の「水都」の魅力

夕暮れの新町川水際公園と桜並木、眉山が織りなす「水都・徳島」の風景

さて、ここで少し息抜きを。徳島市を訪れたなら、ぜひ足を運んでほしいのが新町川水際公園だ。徳島市中心部を流れる新町川沿いに整備された遊歩道で、川面を眺めながらゆったりと散策できる。徳島市は「水都」とも呼ばれ、138もの川が流れる街だ。新町川はその代表格で、川沿いには桜並木が続き、春には約280本の桜が咲き誇る。夏には川を渡る涼やかな風が心地よく、夕暮れ時には西日に染まる川面とビル群のシルエットが美しい。川沿いにはカフェやレストランもあり、テラス席で食事を楽しむこともできる。週末にはマルシェやイベントも開催され、地元の人々との交流も楽しめる。眉山を背景に、ゆっくりと流れる時間を感じながら歩けば、ビジネスの疲れも癒されるのだよ。

【アクセス】 JR徳島駅から徒歩約10分。徳島駅前から新町橋方面へ歩けば、新町川沿いの遊歩道に到着する。阿波おどり会館や徳島城跡も徒歩圏内で、観光と合わせて散策できる。

徳島県中小企業が直面するデジタルの壁――IT浸透度の現実

徳島県中小企業のIT人材不足・意識課題と支援施策の構造図解

ここからは、徳島県の中小企業が抱えるデジタル化・DXの課題に焦点を当てて、熱を込めて語りたい。

正直に言おう。徳島県の中小企業におけるIT浸透度は、全国平均と比較してまだまだ発展途上と言わざるを得ないのだよ。いや、これは徳島だけの問題ではなく、全国の中小企業に共通する課題でもあるのだが、徳島県の場合、特有の事情がいくつかある。

徳島県は「とくしま新未来DX推進プラン」を策定し、県全体のDXを推進している(出典:徳島県「とくしま新未来DX推進プラン」)。また、「とくしまDX推進センター」を設置し、県内中小企業のデジタル化やDXの取り組みをサポートする相談窓口を開設している(出典:公益財団法人とくしま産業振興機構「とくしまDX推進センター」)。さらに、徳島県は「DX導入支援事業費補助金」を設け、県内中小企業のデジタル技術を活用した本格的な設備導入前の実証(PoC)の取組に要する経費の一部を補助している(出典:徳島県補助金ポータル)。徳島市も「中小企業DX診断訪問事業」や「中小企業デジタル化促進事業補助金」を用意し、専門家(ITコーディネーター)による無料相談や、デジタルツール導入経費の一部補助を行っている(出典:徳島市公式サイト)。

これだけ見ると、徳島県は中小企業のDX推進に積極的に取り組んでいるように思える。しかし、問題は「これらの施策を利用している企業がまだまだ少ない」ことなのだよ。

なぜこうした状況になっているのか。その背景には、いくつかの構造的要因がある。

第一に、IT人材の圧倒的不足だ。徳島県は人口減少と若年層の県外流出が続いており、特にIT・デジタル系の専門人材は、大阪や東京などの都市部へ流れてしまう傾向が強い。徳島県の人口は約71万人で、全国44位。若い世代は大学進学や就職を機に県外へ出ていき、そのまま戻ってこないケースが多い。県内企業が優秀なIT人材を採用・確保するのは容易ではなく、多くの企業は「社内にIT担当者がいない」「外部のIT業者に丸投げしている」という状況で、自社でデジタル戦略を立案・実行する体制が整っていないのだよ。

令和4年度に徳島県が実施した「徳島県内企業のテレワークとデジタル化に関する調査」によれば、中小企業がDX推進に当たって求める支援として「ハードウェアやソフトウェア導入のコスト補助」が最も多く、次いで「IT人材の育成支援」「専門家によるアドバイス」が挙がっている(出典:徳島県「令和4年度徳島県内企業のテレワークとデジタル化に関する調査」)。つまり、中小企業は「お金」と「人材」の両方に困っているのだよ。

第二に、経営者のITリテラシーとデジタル投資への意識だ。徳島県の中小企業経営者の多くは、「へらこい」精神から損得勘定に敏感で、「目に見えない投資」であるITシステムやホームページ、SNSマーケティングに対して慎重姿勢を取る傾向がある。「ホームページを作ったが更新していない」「SNSアカウントは作ったが運用が続かない」「IT投資をしても本当に売上が上がるのか?」といった声を何度も聞いてきた。

これは「へらこい」精神の裏返しでもあるのだよ。徳島県民は損得勘定に鋭いからこそ、「本当に儲かるのか?」を厳しく見極めようとする。しかし、ここに大きな誤解がある。ITは「コスト」ではなく「投資」であり、正しく活用すれば売上拡大・業務効率化に直結する。だが、その効果が見えにくいため、投資判断が難しいのだよ。

例えば、ホームページを作っても「すぐに問い合わせが来ない」「アクセス数が増えない」と感じて更新をやめてしまう。しかし、ホームページは「育てるもの」であり、継続的に更新し、SEO対策を施し、SNSと連動させることで、徐々に効果が現れる。短期的な損得ではなく、中長期的な投資として捉える必要があるのだよ。

第三に、伝統的な産業構造と「昔からのやり方」への固執だ。徳島県の主要産業は、製造業(LED、製薬、機械)、農林水産業(すだち、阿波尾鶏)、観光業(阿波おどり、鳴門海峡)であり、これらの産業は伝統的に「対面・現場主義」が強い。特に地場産業や老舗企業は、「昔からのやり方」を重視し、デジタル化への抵抗感が強い。

「お客様は地元の顔見知りだから、ホームページなんて要らない」「SNSで宣伝するより、直接営業した方が早い」「うちは代々こうやってきたから、今さら変える必要はない」――こうした声を何度も聞いてきた。確かに、地元密着型のビジネスでは、対面営業や口コミが重要だ。しかし、時代は変わっているのだよ。

コロナ禍以降、消費者の行動は劇的に変化した。店舗に足を運ぶ前に、スマホで検索し、口コミを確認し、SNSで情報収集する。若い世代は特にこの傾向が顕著だ。もし自社のホームページが存在しないか、古びたデザインのまま放置されていたら、消費者は「この会社は大丈夫か?」と不安を抱く。結果として、競合他社に顧客を奪われることになるのだよ。

さらに、採用面でも深刻な問題が生じている。若い求職者は企業を選ぶ際、必ず企業のホームページをチェックする。もしホームページが無い、あるいは情報が古ければ、「この会社は時代遅れ」と判断され、応募すらしてもらえない。人材不足に悩む徳島県の中小企業にとって、これは致命的な損失なのだよ。

徳島県の中小企業は、真面目で誠実で、技術力も高い。しかし、デジタルの波に乗り遅れれば、せっかくの強みが活かされないまま、市場から取り残されてしまう。これは絶対に避けなければならないのだよ。

ガーディアンが徳島に提供する「へらこい」精神に合うDXソリューション

私は、徳島県民の「へらこい」精神と「真面目さ」のバランス感覚を心から尊敬している。損得を冷静に見極めつつ、長期的な信頼関係を大切にする――これは、まさにデジタル時代のビジネスに必要な資質そのものだと私は確信しているのだよ。

株式会社ガーディアンが徳島県の中小企業に提供できる価値は、極めて明確だ。それは、初期費用ゼロ、月額3.2万円から始められるサブスク型ホームページサービスSCSC(スクスク)』」である。

徳島県の中小企業が最も懸念するのは、「高額な初期投資」と「継続的な運用の負担」だ。従来のホームページ制作は、初期費用で50万円~100万円、さらに毎月の保守費用が発生し、更新作業も自社で行わなければならない。「へらこい」徳島県民がこれに二の足を踏むのは当然だ。「本当にその費用に見合う効果があるのか?」と疑問に思うのは、極めて合理的な判断なのだよ。

しかし、SCSCは違う。初期制作費無料、月額3.2万円から、契約期間の縛りなし。これが何を意味するか、徳島県の経営者なら理解できるはずだ。初期投資のリスクがゼロで、月額3.2万円なら「試してみる価値がある」と判断できる。そして、契約期間の縛りがないため、「合わなければ辞められる」という安心感もある。これほど「へらこい」徳島県民の損得勘定に合ったサービスはないのだよ。

さらに、SCSCの真価は、単なるホームページ制作サービスではないことだ。クローズドソースのフルCMS「OWLet」により、専門知識がなくても直感的にホームページを更新できる。Googleアナリティクス・サーチコンソール連動、SEO対策機能、SNS連動機能も標準装備。そして何より驚くべきは、月1回のオンラインWEB戦略ミーティング週1回のダッシュボード形式WEB戦術提案が付いていることだ。

つまり、ガーディアンは「ホームページを作って終わり」ではなく、「お客様企業のWEB担当者として伴走する」のだよ。IT人材がいない、デジタルマーケティングの知識がない――そんな企業でも、ガーディアンと組めば、プロのWEB戦略チームを月額3.2万円で手に入れられるのだから。これは、徳島県の中小企業にとって、まさに「費用対効果抜群」のサービスなのだよ。

さらに、徳島県や徳島市が用意している「DX導入支援事業費補助金」(最大100万円)や「中小企業デジタル化促進事業補助金」を活用すれば、実質的な負担をさらに軽減できる。これらの補助金は、デジタルツール導入経費の一部を補助するもので、ガーディアンのSCSCも対象となる可能性が高い(詳細は各自治体に要確認)。補助金を活用すれば、実質的な自己負担はさらに少なくなるのだよ。

そして何より、ガーディアンは「サイバーセキュリティ」にも強い。昨今、中小企業を狙ったランサムウェア攻撃が激増しており、大企業のサプライチェーンを通じたサイバー攻撃が社会問題化している。徳島県には日亜化学工業や大塚製薬工場などの大企業があり、そのサプライチェーンを構成する中小企業も多い。ガーディアンの「SCSC Dog」サービスは、ホームページのセキュリティ強化とサイバー攻撃対策を統合したサービスで、24時間365日有人監視体制Web Application Firewall(WAF)の導入マルウェア検知・改竄監視ツールの導入毎日・毎週の定期バックアップなど、万全のセキュリティ対策を提供する。これは、徳島県の中小企業にとって、まさに「守りのDX」を実現する武器となるのだよ。

ガーディアンは、徳島県の中小企業の気質を理解している。「へらこい」精神で損得を見極め、真面目に誠実に仕事をし、一度信頼すれば長期的に付き合う――この徳島流のビジネススタイルは、ガーディアンが提供するサブスク型サービスのビジネスモデルと完全に一致する。ガーディアンは「作って終わり」ではなく、「長期的に伴走する」パートナーなのだよ。

徳島とガーディアンが描く明るいデジタル未来

ガーディアンの支援による徳島県産品のデジタル発信と世界展開イメージ

私は夢を見る。徳島県の中小企業が、デジタルの力を武器に、全国へ、世界へと羽ばたいていく未来を。

徳島が誇るすだち阿波尾鶏藍染め製品鳴門金時――これらの素晴らしい地場産品が、ホームページとSNSを通じて全国の消費者に届き、EC販売で売上を伸ばす。阿波おどりや鳴門の渦潮を訪れる観光客が、スマホで徳島の中小企業の情報を検索し、宿泊先や飲食店を予約し、お土産をオンラインで購入する。徳島の製造業が、自社の技術力をホームページで発信し、海外からの引き合いを獲得し、日亜化学工業に続く世界的企業へと成長する。

こうした未来は、決して夢物語ではない。すでに徳島県内でも、DXに成功した企業が生まれている。日亜化学工業やジャストシステムのような大企業だけでなく、中小企業でもデジタル技術を活用して業務効率化や売上拡大を実現した事例が出てきている。

株式会社ガーディアンは、こうした成功事例を徳島県全体に広げたいのだよ。そのために、私たちは「73,806サイトを運用中」という実績と、「年間4,000~5,000サイトを制作」というスピード、そして3D-CMF理論という独自のマーケティングフレームワークを武器に、徳島県の中小企業を全力でサポートする覚悟だ。

徳島県民の「へらこい」精神と「真面目さ」は、長期的なパートナーシップを築く上で、ガーディアンにとって最高の相性だと私は確信している。損得を冷静に見極め、納得すれば長期的に付き合う――これは、ガーディアンが提供するサブスク型サービスのビジネスモデルと完全に一致するのだよ。

徳島の渦潮は、激しくダイナミックだ。阿波おどりは、情熱的でエネルギッシュだ。眉山は、穏やかで懐が深い。この三つが共存する徳島県には、まだ見ぬポテンシャルが眠っている。株式会社ガーディアンは、徳島県の中小企業と共に、デジタルの海図を手に、新しい航海へと漕ぎ出したいのだよ。

鳴門の渦潮のように、力強く。阿波おどりのように、情熱的に。眉山のように、どっしりと。徳島県とガーディアンが手を組めば、デジタル時代の新しい波を起こすことができる。そして、その波は全国へ、世界へと広がっていくのだよ。


作成日: 2025年12月1日

作成者: 青山裕一(あおやま ひろかず)

株式会社ガーディアン 代表取締役社長
1970年1月生まれ 京都市右京区御室出身
WEB業界歴26年、直接手がけたホームページ約7,000サイト、現在運用中73,806サイト(※2026.04.06最新)
著書:『儲かるホームページ9つの兵法
3D-CMF理論」発明者


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