「TOPページのラフ、見せてください」

この一言で、御社のホームページは負ける

──最も強い問題提起力を持ち、本コンテンツの核心を瞬時に伝える。

date_range 2026/04/14

目次

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まずTOPページのラフデザインを見せてください!は、なぜ間違いなのか

CV/CTAから逆算した「逆算型WEBサイト設計」だけが、真に成果を生む唯一の方法である


まずTOPページのラフデザインを見せてください!

困っている担当者

「まずは、TOPページのラフデザインを見せてもらえますか?」

ホームページ制作の商談現場で、お客様からこの言葉が出ない日はほぼありません。発注を検討してくださるお客様の99%が、初回または2回目の打ち合わせで、必ずこの一言を口にされます。

私、青山裕一は、WEB業界に身を置いて26年。直接手がけたホームページは約7,000サイト、現在運用中のサイトは73,806サイトに達します。その四半世紀以上の現場で、この「TOPページのラフデザインを見せてください」という言葉と、私は数えきれないほど向き合ってきました。

そして、断言します。

この言葉を真に受けて、いきなりTOPページのラフデザインを描いて持っていくホームページ制作会社は、お客様の「成功」を放棄しています。

なぜ、そう言い切れるのか。その理由を、これから論理的に証明してまいります。

ホームページ制作の商談での「あるある」

ホームページ制作の商談には、業界全体に共通する「あるある」が存在します。それは、お客様と制作会社の双方が、無意識のうちに「ホームページの本質」を取り違えたまま会話を進めてしまう、という現象です。

典型的なシナリオはこうです。お客様は「カッコいい」「オシャレな」「今風の」TOPページが見たいと言います。制作会社は「では、参考サイトを3つほど教えていただけますか?」と返します。お客様は知っている同業他社のサイトを3つ挙げます。制作会社は持ち帰って、その3つの「いいとこ取り」をしたラフデザインを次回の打ち合わせに持参します。

お客様は、ラフを見て「うん、いい感じですね」と頷くか、「もう少しこの色を変えて」「ここの写真をこうして」と細かい注文をつけます。そして、デザインの修正合戦が始まり、半年後にホームページが完成します。

完成したホームページは、お客様の希望通りの「カッコいい」見た目になりました。しかし、半年経っても、1年経っても、問い合わせは1件も入りません。お客様は不満を募らせ、「ホームページなんて、所詮、作っただけじゃ意味がないんだな」と諦めます。制作会社は「うちの仕事は作るところまでですから」と肩をすくめます。

この光景こそが、日本のホームページ制作業界が15年以上、変わることなく繰り返してきた「業界あるある」の正体です。

お客様の「TOPページのラフデザインを見せてください」が意味すること

お客様の「ラフを見せて」の裏側にある3つの心理を、氷山の一角として図解

お客様が「TOPページのラフデザインを見せてください」と言うとき、その言葉の裏側には、どんな心理が働いているのでしょうか。私は26年間、お客様の声に耳を傾け続けてきた結果、その心理を3つに分解することができました。

第一の心理:見えないものは判断できない、という不安

ホームページという無形商材に対して、何百万円という対価を支払うことに、お客様は強い不安を抱きます。「自分は本当に正しい買い物をしているのか」を確認するために、最も視覚的に分かりやすい「TOPページのラフデザイン」を求めるのです。これは、人間として極めて自然な心理です。

第二の心理:制作会社の力量を測りたい、という探り

ラフデザインを見れば、制作会社のデザイン力、センス、提案力が一目で分かる、とお客様は信じています。だから「ラフを見せてくれ」という言葉には、暗に「お前の実力を見せてみろ」という意味が含まれているのです。

第三の心理:他社と比較する材料が欲しい、という競争原理

ホームページ制作の発注では、複数社に相見積もりを取るのが一般的です。お客様は、各社のラフデザインを並べて「どこが一番カッコいいか」を比べたい。だから、ラフデザインは「比較検討のための物差し」として求められます。

これら3つの心理は、いずれも「お客様にとって自然な感覚」です。私は、お客様を責めているのではありません。お客様は何も悪くない。お客様は、ホームページの本質を教えてもらう機会がなかっただけです。

それを受けてしまうホームページ制作会社の本質

問題は、お客様ではありません。問題は、その言葉を真に受けて、いきなりラフデザインを描いて持っていくホームページ制作会社の側にあります。

なぜか。なぜなら、ラフデザインを描いた瞬間、その制作会社は「ホームページの目的を、デザインだと思い込んでいる」ことを自ら証明してしまうからです。

ホームページの目的が「デザイン」であるなら、確かに最初にラフデザインを見せるのは合理的です。しかし、ホームページの目的が「成果」であるなら、最初にラフデザインを見せるのは完全な間違いです。順序が逆だからです。

そして、業界の99%のホームページ制作会社は、お客様の「ラフを見せて」という要望に、何の疑問も持たずに応じてしまいます。なぜなら、彼ら自身が「ホームページの目的=デザイン」だと信じ込んでいるからです。彼らは、お客様を成功に導く方法を知らない。だから、お客様の言われるがままに、デザインから始めてしまうのです。

これは、医者で言えば、患者が「とりあえず痛み止めをください」と言ったら、診察も検査もせずに痛み止めだけを処方するのと同じです。痛みの原因が虫垂炎だったらどうするのか。痛み止めを飲んでいる間に虫垂炎は進行し、患者は腹膜炎で命を落とすかもしれません。プロの医者なら、絶対にそんなことはしません。なぜなら、患者の「痛みを取りたい」という願いの本質は、「痛み止めをもらうこと」ではなく「健康になること」だと分かっているからです。

ホームページ制作も同じです。お客様の「ラフを見せて」の本質は、「カッコいいデザインが欲しい」ことではなく、「成果が出るホームページが欲しい」ことなのです。プロのホームページ制作会社なら、お客様の言葉の表面ではなく、本質を読み取らなければなりません。


企業ホームページの目的は何だ?

ここで、根本的な問いを立てます。企業がホームページを持つ目的は、一体何でしょうか?

この問いに正面から答えられない制作会社が、ホームページを作る資格があるとは、私には到底思えません。なぜなら、目的が分からないまま手段を選ぶことは、目的地を決めずに車のハンドルを握るのと同じだからです。

ここでは、よくある4つの「候補」を順番に検証していきます。

料金が最優先の目的なのか?

「うちは予算がないから、なるべく安く作りたい」と言うお客様は少なくありません。しかし、料金は「目的」ではなく「制約条件」です。料金が安いことそれ自体が価値を生むわけではありません。1万円で作ったホームページが1円も売上を生まなければ、それは1万円の損失です。逆に、500万円かけて作ったホームページが年間5,000万円の売上を生めば、それは500万円の投資に対するリターンです。

料金の安さは、目的ではなく、コストパフォーマンスを測る分母にすぎません

デザインが最優先の目的なのか?

「とにかくカッコいいホームページにしたい」と望むお客様もいらっしゃいます。しかし、デザインも目的ではなく「手段」です。後ほど詳しく述べますが、デザインの役割は、お客様を成果に導くための「装飾」であり「演出」であり「導線設計の一部」にすぎません。デザインそれ自体が成果を生むわけではないのです。

世の中には、デザイン賞を受賞した美しいホームページが、1件の問い合わせも生まないという事例が無数にあります。一方、お世辞にも「カッコいい」とは言えないシンプルなホームページが、月に100件の問い合わせを生むという事例も存在します。デザインと成果は、必ずしも比例しません

納期が最優先の目的なのか?

「とにかく早く公開したい」というお客様もいらっしゃいます。しかし、納期も目的ではなく「制約条件」です。早く公開すること自体に価値はありません。早く公開しても成果が出ないなら、ただ恥ずかしいホームページが早く世に出るだけです。

成果が最優先の目的なのか?

「料金:デザイン:納期:成果」の4項目の比較表

ここまでの3つを否定してきた以上、答えは明白です。企業ホームページの目的は「成果」です。料金もデザインも納期も、すべては「成果」を実現するための手段であり、制約条件にすぎません。

しかし、この「成果」という言葉が、業界では曖昧なまま使われ続けてきました。次のセクションで、「成果」の正体を徹底的に解剖していきます。

企業ホームページの最優先の目的がデザインな訳がない

ホームページの目的が「成果」であることを明確にした上で、ここでは「なぜデザインが目的ではないのか」をさらに深く掘り下げます。デザインを目的化してしまうことが、いかに企業活動の本質から外れているかを、論理的に証明します。

顧客の創造と顧客の維持こそが企業活動の目的である

経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーは、こう断言しました。「企業の目的は、顧客の創造である」(『現代の経営』ダイヤモンド社, 1956年)

私は、この言葉を補完して、こう言い続けています。「企業活動の目的は、顧客の創造と、顧客の維持である」

新しい顧客を生み出すこと(顧客の創造)。そして、すでに獲得した顧客との関係を継続すること(顧客の維持)。この2つこそが、企業活動の根本目的です。売上も、利益も、ブランドも、知名度も、すべては「顧客の創造と維持」の結果にすぎません。

では、ホームページは何のために存在するのか。答えは一つしかありません。ホームページは、企業の「顧客の創造と維持」を実現するための、最も重要なマーケティングツールである、ということです。

企業ホームページはマーケティングそのもの

ホームページを「会社案内のWEB版」だと捉えている経営者は、いまだに少なくありません。しかし、それは1990年代の発想です。2026年の今、企業ホームページは「会社案内」ではなく「マーケティングそのもの」です。

マーケティングとは、顧客のニーズを発見し、それに応える価値を創造し、顧客に届け、購入してもらい、満足してもらい、リピーターになってもらう、という一連の活動の総称です。ホームページは、このマーケティング活動のすべての段階に関わります。

24時間365日、休むことなく顧客にアプローチし続け、見込客を発見し、興味を喚起し、信頼を構築し、購買意欲を高め、申込・購入・予約・問い合わせという行動を引き出す。ホームページは、最も働き者の営業マンであり、最も精緻なマーケッターなのです

デザインが最優先では成果は上がらない

ここで論理的に考えてみてください。マーケティング活動の目的は「顧客の創造と維持」です。ホームページはマーケティング活動を担うツールです。では、ホームページの目的は何でしょうか?

ホームページの目的=顧客の創造と維持を実現すること=成果を生み出すこと

この論理の流れに、「デザイン」は一体どこに登場するでしょうか? 答えは「どこにも登場しない」です。デザインは、目的ではありません。デザインは、目的を達成するための手段の一つにすぎないのです。

それなのに、お客様も制作会社も「デザインが大事」「デザインで競合と差別化」と言い続けてきました。これは、本来の目的を見失った業界の集団的な錯覚です。

ホームページにおけるデザインの本当の役割

ホームページの目的構造を逆三角形のピラミッドで図解

では、デザインには何の役割もないのでしょうか? いいえ、そうではありません。デザインには、極めて重要な役割があります。ただし、それは「目的」ではなく「手段」としての役割です。

デザインの役割は、3つに分解できます。

第一の役割:第一印象の構築。訪問者がページを開いた瞬間に「信頼できそうな会社だ」という印象を与えること。

第二の役割:導線の可視化。訪問者が次にどこを読めばよいか、どこをクリックすればよいかを、視覚的に明確にすること。

第三の役割:行動の誘発。CTAボタンを目立たせ、訪問者に「クリックしたい」と思わせること。

これら3つはすべて、「成果(=申込・購入・問い合わせ)に到達させる」という最終目的のための手段です。デザインは、成果を生むための「装置」なのです。装置を磨くことに夢中になって、装置が何のためにあるかを忘れたら、本末転倒です。

本質的な企業ホームページの最優先の目的は?

ここまでで「目的=成果」だと結論づけました。では、その「成果」とは、具体的に何を指すのでしょうか? 多くの制作会社が、ここを曖昧にしたままホームページを作っています。それでは成果が出るはずがありません。

成果は、明確に定義しなければ、測ることも、追うこともできません。私は「成果」を、コンバージョン(CV)とCTA(Call To Action)の2つに分解して定義しています。

成果以外の何ものでもない

繰り返しますが、企業ホームページの最優先の目的は「成果」です。それ以外の何ものでもありません。料金でも、デザインでも、納期でも、SEO順位でも、PV数でも、滞在時間でもありません。それらはすべて、成果を生み出すための「指標」であり「過程」にすぎません。

成果とは、企業活動の本質である「顧客の創造と維持」に直結する、最終的なビジネス成果のことです。具体的には、申込、商談依頼、予約、会員登録、購入、問い合わせ、資料請求などの「行動」が、成果の正体です。

成果1:「申込」というコンバージョン(最終的な「ゴール」)

ECサイトであれば、商品の購入申込がコンバージョンです。BtoBのSaaS企業であれば、有料プランの申込がコンバージョンです。スクールやサロンであれば、入会申込がコンバージョンです。申込は、企業に直接的な売上をもたらす、最もピュアなコンバージョンです。

成果2:「商談依頼」というコンバージョン(最終的な「ゴール」)

BtoBビジネス、特に高額商材を扱う企業では、「商談依頼」がコンバージョンです。商談を経て契約に至るため、商談依頼はビジネスの起点となります。商談依頼の数が、その後の売上を決定づけます。

成果3:「予約」というコンバージョン(最終的な「ゴール」)

美容室、歯科クリニック、レストラン、宿泊施設、整体院などのサービス業では、「予約」がコンバージョンです。予約数が来店数となり、来店数が売上を生みます。

成果4:「会員登録」というコンバージョン(最終的な「ゴール」)

メディアサイト、コミュニティサイト、サブスクリプションサービスでは、「会員登録」がコンバージョンです。会員数がそのまま事業規模となり、LTV(顧客生涯価値)を生み出します。

成果5:「資料請求」というCTA(誘導するための「仕組み」)

ここから先は、コンバージョンではなく「CTA」です。コンバージョンとCTAの違いは決定的です。

コンバージョンは「最終的なゴール」であり、CTAは「ゴールに誘導するための仕組み」です

「資料請求」は、それ自体は売上を生みません。しかし、資料請求した見込客は、その後の営業活動によって商談に進み、契約に至る可能性があります。つまり、資料請求はゴールではなく、ゴールへ向かう「中間地点」です。これがCTAです。

成果6:「資料DL」というCTA(誘導するための「仕組み」)

「資料DL(ダウンロード)」も同じくCTAです。お客様にメールアドレスを入力してもらい、PDFのホワイトペーパーをダウンロードしてもらう。その後、メールマーケティングで関係を構築し、商談へと進めていく。資料DLは、見込客との「最初の接点」を生み出すCTAなのです。

成果7:「お試し申込」というCTA(誘導するための「仕組み」)

SaaSビジネスでよく使われるのが「無料お試し申込」です。これもCTAであり、有料プランへの転換(=コンバージョン)を生み出すための入口です。お試し利用者の何%が有料プランに移行するか、という「歩留まり率」が、ビジネスの成長を決定づけます。


成果を上げるには、成果を明確に定義する必要がある

成果を「申込」「商談依頼」「予約」「会員登録」と具体的に定義したことで、ようやくホームページ設計の出発点が見えてきます。しかし、多くの企業は、この「成果の定義」を行わないままホームページを発注してしまいます。

企業は何のためにホームページを持つのか

もう一度問います。企業は、何のためにホームページを持つのでしょうか? 答えは、すでに明確です。「成果」を生み出すためです。具体的には、申込、商談依頼、予約、会員登録などのコンバージョンを獲得するためです。

しかし、現実のホームページ発注の現場では、この本質が驚くほど語られていません。お客様は「会社の信用のため」「業界の常識だから」「ないと恥ずかしいから」と曖昧な理由を口にします。制作会社は「カッコよく作ります」「最新のデザインで」「SEOにも強く」と曖昧な提案を返します。双方とも、成果という最重要の目的を語らないまま、契約が成立してしまうのです

企業は何故ホームページにお金を払い続けるのか

ホームページは、作って終わりではありません。サーバー代、ドメイン代、保守費用、更新費用、SEO対策費用など、毎月、毎年、お金を払い続けます。なぜ、企業は払い続けるのでしょうか?

答えは一つです。成果が出ているからです。成果が出ているホームページには、企業はいくらでもお金を払います。一方、成果が出ていないホームページには、最低限の保守費用すら惜しくなります。これは、人間として極めて自然な心理です。

企業は「成果」を上げることで「価値」を認める

グラフが右肩上がりに伸びていくPC画面と、それを満足げに見つめる中小企業経営者の姿

私は26年間、73,806サイトの運用を通じて、この事実を骨の髄まで理解しました。企業は、ホームページに「価値」を感じるから、お金を払い続けるのではありません。ホームページが「成果」を上げるから、価値を認めるのです

この順序は、決して逆ではありません。「価値があるから成果が出る」のではなく、「成果が出るから価値が認められる」のです。ホームページ制作会社は、この事実を心の底から理解しなければなりません。お客様にとっての「価値」とは、抽象的な美しさやセンスではなく、具体的な「成果」なのです。

目的である「成果」からの逆算だけが「勝てる資格を持ったホームページ」になれる

ここからが、本日の論考の核心です。「成果」という最終目的が明確になった以上、ホームページの設計は、その成果からの「逆算」でしか始められません。逆算しないホームページは、構造的に「成果が出ない仕組み」を抱え込んでしまうのです。

ホームページの成果こそが顧客ニーズであり顧客メリットである

お客様(発注企業)が本当に求めているもの。それは「カッコいいデザイン」ではなく、「成果」です。お客様は、口では「ラフを見せて」と言うかもしれませんが、心の奥底で本当に欲しいのは「申込が増えること」「商談が増えること」「予約が埋まること」なのです。

お客様自身が言葉にできていない「真の顧客ニーズ」こそが、成果です。そして、その成果を実現することこそが、お客様にとっての「真の顧客メリット」です。プロのホームページ制作会社は、お客様が言葉にできていない本質を読み取り、成果という形で応えなければなりません。

成果の先にあるもの「顧客ベネフィット」

成果(=申込/商談/予約)が生まれると、お客様の事業は成長します。売上が伸び、利益が増え、従業員の給料が上がり、家族が幸せになり、地域経済が活性化します。これが、成果の先にある「顧客ベネフィット」です。

ホームページ制作会社の仕事は、単に「カッコいいサイトを作ること」ではありません。お客様の事業を成長させ、お客様の家族を幸せにし、お客様の地域経済を活性化させること。これが、私たちの本当の使命です。だからこそ、私は「勝て!日本中小企業!」というスローガンを掲げ続けています。

成果を明確に定義しなければ、何も始めることはできない

逆算的に枝分かれしていく逆ピラミッド型のフレームワーク図2

逆算するためには、まず「ゴール」を明確に定義しなければなりません。ゴールが曖昧なまま走り出せば、どこにもたどり着けません。

具体的には、次の問いに答えなければなりません。「このホームページで、最終的に何件のコンバージョン(申込/商談/予約)を獲得するのか?」「コンバージョンに至る前の中間CTA(資料請求/資料DL/お試し申込)は何を設置するのか?」「各CTAから、どのような経路でコンバージョンに到達するのか?」

これらが明確に定義されない限り、ホームページ設計は「ただの絵を描く作業」に堕してしまいます。設計とは、ゴールから逆算して、すべての要素の役割と配置を決定する行為です。ゴールがなければ、設計はあり得ません。

「TOPページのラフデザインを見せてください!」の大いなる間違い

ここまでの論考を踏まえて、いよいよ最初の問いに戻ります。「最初にTOPページのラフデザインを見せること」がなぜ間違いなのか。その答えは、もう明らかです。

成果に足場にして逆算するからこそ、顧客の第一印象を決定付けるTOPページの見せ方が決まる

TOPページのデザインは、最も最後に決まるべきものです。なぜなら、TOPページは「成果に到達させるための入口」であり、その入口の形は、ゴール(=成果)と、ゴールに至る経路(=CV/CTA導線)が決まってからでないと決定できないからです。

逆算の順序は、こうです。まず、ゴール(コンバージョン)を定義する。次に、ゴールに誘導するためのCTAを設計する。次に、CTAに誘導するためのコンテンツブロックを設計する。次に、コンテンツブロックを配置する各ページの役割を決定する。次に、ページ間の導線を設計する。そして、最後にTOPページのデザインが決まるのです

この順序を踏むからこそ、TOPページのデザインには「明確な目的」が宿ります。「このCTAに誘導するために、ファーストビューはこういう構成にする」「この見込客層を引き込むために、メインビジュアルはこういう訴求にする」というように、すべての要素に必然性が生まれるのです。

TOPページからの"順算設計"では、CTA、CVが後付けの帳尻合わせとなってしまう

逆に、最初にTOPページのラフデザインから始めてしまうと、何が起きるか。それは「順算設計」と呼ぶべき現象です。

順算設計では、まず「カッコいいTOPページ」を描きます。次に、「このTOPページの下に、こんなコンテンツを並べよう」と下層ページを考えます。次に、「コンテンツの中に、こんなCTAを置こう」とCTAを後付けします。最後に、「CTAから、こんなコンバージョンに繋げよう」とゴールを考えます。

順算設計では、CTAとCVが後付けの「帳尻合わせ」になってしまうのです

その結果、CTAは「とりあえず置いてみた」程度の存在となり、コンバージョンへの導線は途中で途切れてしまいます。お客様は、TOPページの「カッコよさ」には満足するかもしれませんが、肝心の「成果」は、いつまでたっても出ません。

CTA、CVからの"逆算設計"だからこそ顧客行動サイクルに抜け漏れがなくサイト設計ができる

逆算設計では、最初にCV/CTAを定義します。次に、CV/CTAに到達させるために必要な「顧客の心理状態」を逆算します。「申込ボタンを押すには、どんな心理状態でなければならないか」「その心理状態に至るには、その直前にどんな情報を読んでいる必要があるか」「その情報を読ませるには、どんな経路で誘導すべきか」と、ゴールから一段ずつ遡っていくのです。

この逆算プロセスを徹底すると、顧客行動サイクルのすべての段階に、必要なコンテンツとCTAが過不足なく配置されます。途中で離脱する隙がなくなり、訪問者は自然な流れでコンバージョンへと到達するようになります。

私が発明した「3D-CMF理論」は、この逆算設計を体系化したフレームワークです。顧客心理(8段階)×検索意図(4類型)×マーケティングファネル(7段階)の3次元から、訪問者の現在地を特定し、各ステージに最適なコンテンツとCTAを配置します。詳しくは、 3D-CMF理論によるWEB戦略の本質 をご覧ください。

だから、最初に「TOPページのラフデザイン」を求めることは間違い

ここまでの論考から、結論は明白です。お客様が「最初にTOPページのラフデザインを見せて」と求めることは、ホームページの目的を見失った要望です。お客様は悪くありません。お客様は、ホームページの本質を教えてもらう機会がなかっただけです。お客様を責めることはできません。

しかし、プロのホームページ制作会社が、お客様の言葉を真に受けて、いきなりラフデザインを描いて持っていくのは、別問題です。それは、お客様の本当のニーズを無視して、表面的な要望に応える行為だからです。プロは、お客様の言葉の裏側にある本質を読み取り、本当に必要なものを提供しなければなりません。

だから、最初に「TOPページのラフデザイン」に応じるホームページ制作会社は「顧客の成功」を放棄する

「順算設計(間違い)」と「逆算設計(正解)」

最後に、最も厳しい言葉を申し上げます。お客様の「ラフを見せて」という言葉に、何の疑問も持たずに、いきなりラフデザインを描いて持っていくホームページ制作会社は、お客様の「成功」を放棄しています。彼らは、お客様の事業を成長させることを諦め、ただ「言われたものを納品する」だけの下請け業者に成り下がっています。

そんな制作会社に、ホームページを発注してはいけません。なぜなら、その先に待っているのは「カッコいいけれど成果が出ないホームページ」と「半年後の失望」だからです。

私、青山裕一と株式会社ガーディアンは、お客様の「ラフを見せて」という言葉に、決して、いきなりは応じません。代わりに、こう問いかけます。「あなたの会社にとって、成果とは何ですか? 申込ですか? 商談ですか? 予約ですか? その成果を、月に何件、欲しいですか?」

その答えが明確になって初めて、私たちは仕事を始めます。なぜなら、それが「勝てる資格を持ったホームページ」を作るための、絶対不可欠な第一歩だからです。


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ホームページは、企業活動の「最後の砦」です。営業マンが疲れ果てても、広告費が枯渇しても、ホームページだけは24時間365日、休まず働き続けます。そのホームページが「成果が出ない仕組み」を抱えていたら、企業は何のためにホームページを持っているのか、分からなくなります。


勝て!日本中小企業!


私と株式会社ガーディアンは、CV/CTAから逆算した「真に成果を生むホームページ設計」を、日本の中小企業の皆様にお届けすることを使命としています。「TOPページのラフを見せて」と言いたくなる気持ちを、どうか一度、抑えてください。そして、「成果から逆算する」という、たった一つの正しい順序を、私たちと一緒に踏み出してください。

その先に待っているのは、「カッコいいだけのホームページ」ではなく、「勝てる資格を持ったホームページ」です。


作成日: 2026年4月14日

作成者: 青山裕一(あおやま ひろかず)

株式会社ガーディアン 代表取締役社長

1970年1月生まれ 京都市右京区御室出身

WEB業界歴26年、直接手がけたホームページ約7,000サイト、現在運用中73,806サイト 著書:『儲かるホームページ9つの兵法』3D-CMF理論」発明者


出典・参照元:

・ピーター・F・ドラッカー『現代の経営』ダイヤモンド社 1956年

・青山裕一『儲かるホームページ9つの兵法』日経BP社 2017年

・株式会社ガーディアン 自社運用サイト73,806件の運用データ(2026年3月時点)