宮崎県の「のんびり力」が、デジタル時代の最強戦略に変わる日

date_range 2026/03/06

目次

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サンメッセ日南、青島神社、高千穂峡が物語る宮崎の三つの顔

サンメッセ日南のモアイ像と太平洋を背景にした写真

宮崎県を語るとき、私はいつも三つの象徴的な風景を思い浮かべるのだよ。

一つ目は、サンメッセ日南。太平洋を見渡す丘の上に、イースター島公認のモアイ像7体が並ぶこの場所は、宮崎の大らかさと国際性を象徴している。なぜ宮崎にモアイ像なのか。それは、イースター島の修復プロジェクトに宮崎の企業が協力した縁で実現したものだ。世界の果てのイースター島と、日本の南国・宮崎が繋がる。この発想の自由さこそが、宮崎人のおおらかさと、枠にとらわれない柔軟性を表しているのだよ。青い空と青い海、そしてモアイ像。この非日常的な光景は、宮崎が持つ「型破りな魅力」を象徴している。

二つ目は、青島神社。亜熱帯植物に囲まれた小さな島に鎮座する神社で、縁結びの神様として若いカップルに人気だ。島を取り巻く「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状岩は、自然が何万年もかけて創り出した芸術作品。青島神社は、宮崎が持つ自然信仰と、ゆったりとした時間の流れを象徴している。参拝客は波の音を聞きながら、砂浜を歩いて島へと渡る。この「急がない参拝」のスタイルが、宮崎人の時間感覚を表しているのだよ。

そして三つ目が、高千穂峡。阿蘇山の火山活動によって形成された深い峡谷で、真名井の滝が流れ落ちる神秘的な景観は、まさに神話の舞台そのものだ。天孫降臨の地として知られる高千穂は、日本神話において天照大神の孫・ニニギノミコトが降り立った場所とされる。この神話性こそが、宮崎県民の精神性の根底にある神々と共に生きる感覚を形作っているのだ。
この三つのランドマークが示すように、宮崎県は南国のおおらかさ、神話の神聖さ、そして国際的な柔軟性という多面的な魅力を持つ土地なのだよ。

宮崎が育んだ偉人たちと神話の国の歴史観

宮崎マンゴー「太陽のタマゴ」の写真

宮崎県は、意外にも多彩な人材を輩出してきた。
まず挙げるべきは、安藤忠雄……ではなく、実は安藤は大阪出身だが、宮崎の真の誇りは安藤美姫(元フィギュアスケート選手、名古屋生まれだが宮崎育ち)、そして何より東国原英夫(元宮崎県知事)だろう。

東国原英夫(ひがしこくばるひでお)は、お笑い芸人「そのまんま東」として活躍した後、2007年に宮崎県知事に就任し、「どげんかせんといかん」のフレーズと共に宮崎の知名度を全国区に押し上げた。宮崎牛、宮崎マンゴー、地鶏など、宮崎の特産品を自らトップセールスで売り込み、観光客数を大幅に増加させた。彼の功績は、宮崎の良さを発信することの重要性を県民に気づかせたことだ。それまで「何もない田舎」と自虐的に語られていた宮崎が、「魅力的な資源の宝庫」へと認識を変えたのだよ。

スポーツ界では、プロ野球の石川雅規(ヤクルトスワローズ投手、通算100勝以上)、女子プロゴルフの有村智恵、サッカーの松田直樹(元日本代表)など、粘り強く努力を重ねるアスリートを多数輩出している。

歴史を遡れば、宮崎は日向国として古代から重要な地域だった。神話においては、天孫降臨の地であり、初代天皇・神武天皇が東征に出発した地でもある。この神話的背景が、宮崎県民の精神性に「自分たちは特別な土地に住んでいる」という誇りと、同時に「神様が見ているから、悪いことはできない」という道徳観を与えているのだ。

また、宮崎は農業立県として発展してきた歴史がある。温暖な気候と豊富な日照時間を活かし、米、野菜、畜産業が盛んだ。特に、宮崎牛は全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を獲得するなど、日本トップクラスのブランド牛として確立している。この農業中心の経済構造が、宮崎県民の「自然のリズムに合わせて生きる」という時間感覚を育んできたのだよ。

神話と南国文化が織りなす「てげてげ」の哲学

宮崎の焼酎「黒霧島」と地元の居酒屋風景写真

宮崎県を理解する上で欠かせないのが、「てげてげ」という方言だ。
「てげてげ」とは、「適当に」「ほどほどに」「まあまあ」といった意味を持つ宮崎弁で、宮崎県民の人生哲学そのものを表している言葉なのだよ。

「仕事はてげてげでいいさ」「まあ、てげてげやろう」。この言葉には、完璧を求めすぎず、ほどほどのバランスを大切にするという宮崎人の価値観が込められている。これは決して「いい加減」という意味ではなく、「無理をせず、持続可能なペースで物事を進める」という知恵なのだ。
私が宮崎の企業経営者と話をしていると、この「てげてげ」精神を強く感じる。納期に厳しく追い立てることもなく、「まあ、できる範囲でやりましょう」と言う。最初は「大丈夫か?」と心配になるが、不思議と納期には間に合う。無理なスケジュールで社員を疲弊させるよりも、余裕を持って質の高い仕事をする。これが宮崎流なのだよ。

また、宮崎県民は「おもてなし」よりも「普通の付き合い」を好む傾向がある。観光客に対しても、特別扱いするのではなく、「地元の人と同じように接する」。これが逆に、観光客にとっては居心地の良さを生むのだ。

さらに、宮崎の文化として特徴的なのが焼酎文化だ。宮崎は芋焼酎の産地として知られ、「霧島」「黒霧島」などの銘柄は全国的に人気が高い。宮崎県民にとって焼酎は、単なる酒ではなく、人と人をつなぐコミュニケーションツールなのだよ。仕事終わりに焼酎を酌み交わしながら、ゆっくりと語り合う。この時間こそが、宮崎人にとって最も大切な時間なのだ。

気候面では、宮崎は年間日照時間が全国トップクラスで、冬でも温暖だ(出典:気象庁「過去の気象データ」)。この太陽の恵みが、宮崎県民の明るくおおらかな性格を育んできた。「まあ、明日は明日の太陽が昇るさ」という楽観性は、この気候風土が与えた贈り物なのだよ。

宮崎経済を支える企業群と農業立県の変遷

宮崎牛の写真

宮崎県の経済を語る上で、まず挙げるべきは旭化成の存在だ。
旭化成株式会社は、1922年に宮崎県延岡市で創業した日本を代表する化学メーカーで、現在もなお延岡市に主力工場を持つ。化学繊維、電子部品、住宅建材、医薬品など多岐にわたる事業を展開し、延岡市の経済を支える屋台骨となっている。旭化成の工場がなければ、延岡市の経済は成り立たないと言っても過言ではない。従業員数は延岡地区だけで数千人規模に達し、関連企業を含めれば地域経済への影響は計り知れないのだよ。

次に、霧島酒造株式会社。宮崎県都城市に本社を置く焼酎メーカーで、「黒霧島」ブランドは全国的に高いシェアを誇る。年間出荷量は芋焼酎業界でトップクラスで、宮崎の焼酎文化を全国に広めた功労者だ。霧島酒造の成功は、地域資源(さつまいも)を活かし、品質にこだわり、ブランドを確立するという、地方企業の成功モデルを示している。

農業分野では、宮崎県経済連(JA宮崎経済連)が中心となって、宮崎牛、宮崎マンゴー、きゅうり、ピーマンなどの販売促進を行っている。特に宮崎牛は、2017年の全国和牛能力共進会で「内閣総理大臣賞」を獲得し、日本一の称号を獲得した。この快挙により、宮崎牛のブランド価値は飛躍的に向上し、海外市場への輸出も増加している。

また、宮崎マンゴー(太陽のタマゴ)は、高級フルーツとして東京の百貨店などで1個数万円で取引されることもある。厳しい品質基準(糖度15度以上、350g以上)をクリアしたマンゴーだけが「太陽のタマゴ」を名乗れる。この徹底したブランド管理が、宮崎マンゴーの高付加価値化を実現しているのだよ。

一方で、宮崎県のGDP(県内総生産)は全国で下位に位置しており、人口減少も深刻だ。2020年の国勢調査では、宮崎県の人口は約107万人で、ピーク時の1985年から減少が続いている(出典:総務省統計局「国勢調査」)。若者の県外流出も課題で、特に大学進学を機に県外へ出て、そのまま戻ってこないケースが多い。

宮崎人の「おおらかさ」がビジネスに与える影響

私は年に1〜2回宮崎を訪れるが、毎回感じるのはおおらかで、お人よし、そしてのんびり屋という宮崎県民の気質だ。

宮崎のビジネスパーソンと商談をすると、最初から警戒心がほとんどない。初対面でも「まあまあ、堅い話は後にして、まずは焼酎でも」と誘われることがある。この人を疑わないオープンさは、信頼関係を築く上では非常にプラスに働くが、時に悪意ある相手に騙されるリスクもある。

ある宮崎の食品加工会社の社長は、私にこう言った。「青山さん、うちは東京の業者に何度も騙されましてね。でも、それでも人を信じるしかないんですよ。疑ってばかりじゃ、商売なんてできませんから」。この言葉には、宮崎人のお人よしさと、それでも前を向く楽観性が表れているのだよ。

また、宮崎のビジネス習慣として特徴的なのが、「急がない」スタイルだ。商談の結論を急かすことはなく、「じっくり考えて、納得してから決めましょう」というペースで進む。これは、東京のスピード感に慣れたビジネスパーソンにとっては「遅い」と感じるかもしれないが、長期的な信頼関係を重視するという点では非常に合理的なのだ。

さらに、宮崎企業は家族経営的な雰囲気を持つところが多い。社長と社員の距離が近く、「社長」ではなく「〇〇さん」と呼び合う企業も珍しくない。この風通しの良さが、社員の定着率を高め、長期的な企業成長につながっている。

一方で、この「のんびり気質」が、新しい技術やトレンドへの対応の遅れを招いているのも事実だ。「まだ大丈夫」「そのうちやろう」という先延ばし傾向が、デジタル化の波に乗り遅れる原因となっているのだよ。

ひとやすみ:青島周辺の「鬼の洗濯板」散策のすすめ

青島神社と鬼の洗濯板の風景写真

ここで少し休憩を挟もう。宮崎でビジネスの合間に心を癒したいなら、私は青島周辺の「鬼の洗濯板」散策をお勧めするのだよ。

青島を取り巻く波状岩「鬼の洗濯板」は、約700万年前の地層が隆起し、波の浸食によって形成された自然の芸術作品だ。干潮時には、波打ち際を歩きながらこの不思議な地形を間近で観察できる。波の音を聞きながら、青い海と空を眺めていると、日常の喧騒を忘れ、心が穏やかになっていくのを感じる。青島神社への参拝と合わせて、ゆっくりと時間をかけて散策するのがお勧めだ。

アクセス情報

JR青島駅から徒歩約10分。車の場合は、青島周辺に有料駐車場あり。干潮時刻を事前に確認しておくと、より楽しめる。

宮崎県のIT浸透度と「まだ大丈夫」という静かな危機

宮崎県企業のIT活用状況データ

さて、ここからが本題だ。宮崎県の中小企業が直面している「のんびり気質」が招くデジタル化の遅れという深刻な課題について語らなければならない。

総務省の「令和3年通信利用動向調査」によれば、宮崎県内企業のホームページ開設率は約63%で、全国平均の約70%を大きく下回る(出典:総務省「令和3年通信利用動向調査」)。さらに問題なのは、ホームページを持っていても、10年以上更新されていない企業が非常に多いという実態だ。

私が宮崎の中小企業を訪問すると、こんな声をよく聞く。

「ホームページは昔作ったけど、まあ、そのままでいいかなと」
「スマホ対応? まだ大丈夫でしょう」
「SEO? よく分からんけど、必要なんですか?」
「問い合わせはほとんど電話だから、ネットはあまり関係ないかな」

これらの声が示しているのは、デジタルマーケティングに対する危機感の欠如だ。宮崎の中小企業経営者は、「今まで通りのやり方で何とかなる」という楽観的な姿勢を持ち続けている。しかし、その「今まで通り」が通用しない時代がすでに到来しているのだよ。

宮崎県の主要産業である観光業では、宿泊予約の大半がオンライン経由になっている。楽天トラベル、じゃらん、Booking.comなどのOTA(オンライン旅行代理店)に依存し、高額な手数料(10〜20%)を支払っている旅館・ホテルが多い。しかし、自社ホームページからの直接予約を増やせば、この手数料を削減できるのに、その取り組みをしている企業は少ないのだ。

農業分野でも、EC(電子商取引)の活用が遅れている。宮崎マンゴーや宮崎牛などの高級食材は、本来ならば全国の消費者に直接販売できるポテンシャルがあるのに、多くの農家は従来の流通ルートに依存し、ECサイト構築に二の足を踏んでいる。

製造業においても、新規取引先の開拓にウェブサイトが不可欠な時代だが、古いホームページしかない企業は、存在しないのと同じなのだよ。

のんびり気質が招くデジタル化の遅れという現実

宮崎県の中小企業が抱えるIT課題を、もう少し具体的に掘り下げてみよう。

課題1:「まだ大丈夫」という先延ばし思考
宮崎県民の「てげてげ」精神は、日常生活では心地よいが、ビジネスにおいては致命的な遅れを生む。「まだ大丈夫」「そのうち対応しよう」と先延ばしにしているうちに、競合他社に市場を奪われてしまうのだ。

課題2:IT投資への抵抗感
宮崎の経営者は、目に見える設備投資(機械、建物など)には積極的だが、目に見えにくいIT投資には消極的だ。「ホームページに数十万円もかける価値があるのか?」という疑問を持つ経営者が多い。しかし、ホームページは24時間365日働く営業マンなのだよ。

課題3:ウェブ人材の不足
宮崎県内には、ウェブデザイナーやエンジニアが少なく、企業が採用したくても人材が見つからない。また、若者は県外に流出してしまうため、IT人材の育成も進まない悪循環に陥っている。

課題4:外部業者への依存と高コスト
県内のウェブ制作会社は少なく、あったとしても高額な制作費を請求されるケースが多い。また、更新のたびに費用が発生するため、結局更新しなくなる。この構造が、宮崎企業のホームページ更新停止を招いているのだ。

課題5:データ活用の意識の低さ
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを導入していても、データを読み解けず、改善に活かせていない。「何人訪問したか」は分かっても、「どのページが効果的か」「どこで離脱しているか」といった分析ができていない。

経済産業省の「2023年版中小企業白書」によれば、IT投資を積極的に行っている企業は、行っていない企業に比べて売上高が平均1.5倍高いというデータもある(出典:経済産業省「2023年版中小企業白書」)。つまり、IT投資は確実にリターンを生むのだが、宮崎の企業はそのチャンスを逃し続けているのだよ。

ガーディアンが宮崎に提供する「焦らず、確実に」のデジタル支援

SCSCの特徴とメリット宮崎企業向けの導入ステップ

ここで、私たち株式会社ガーディアンが、宮崎県の中小企業に対して何ができるのかを語らせていただきたい。

私たちが提供するSCSC(スクスク)は、初期費用無料、月額3.2万円からのサブスクリプション型ホームページサービスだ。契約期間の縛りもなく、いつでも解約可能。この価格設定とシステムは、まさに宮崎の中小企業が抱える課題に対する答えなのだよ。

SCSCの特徴
・初期制作費無料
・月額3.2万円〜30.2万円(計9プラン)
・独自ドメイン使用可能
・初期制作ページ数35ページ以上
・独自CMS「OWLet」搭載で、見たまま直感操作で簡単更新
・Googleアナリティクス・サーチコンソール連動管理画面
・SEO対策機能、キーワード選定機能、検索順位の推移データ搭載

宮崎の企業に伝えたいのは、「焦らなくていい。でも、始めないと何も変わらない」ということだ。SCSCは、企業が自分のペースでコンテンツを更新し、少しずつSEO対策を学びながら成長させていけるシステムなのだよ。

宮崎人の「てげてげ」精神は、実はデジタルマーケティングと相性が良い。SEO対策は、一夜にして結果が出るものではなく、コツコツとコンテンツを積み上げていく地道な作業だからだ。急がず、焦らず、でも確実に前進する。これが宮崎流デジタル戦略なのだ。

また、私たちは全国で73,806サイトを運用中であり、年間4,000〜5,000サイトを制作している実績がある。宮崎マンゴー農家のECサイト構築、温泉旅館の予約システム、製造業の会社案内サイトなど、宮崎の産業特性に合わせた提案ができるのだよ。

宮崎とガーディアンが描く、太陽のように明るいデジタル未来

高千穂峡の真名井の滝に光が差し込む写真

最後に、私が夢見る宮崎の未来について語らせてほしい。

宮崎マンゴー農家が、SCSCで作られたECサイトから全国の消費者に直接販売し、流通コストを削減して収益を上げる。青島の民宿が、自社ホームページからの直接予約を増やし、OTA手数料を削減する。延岡の製造業が、SEO対策で全国から新規取引先を開拓し、事業を拡大する。都城の焼酎蔵が、ブランドストーリーを発信するコンテンツマーケティングで、ファンを増やす。
これらは全て、実現可能な未来なのだよ。

デジタル化は、宮崎の「てげてげ」文化を破壊するものではない。むしろ、宮崎の良さを全国に、世界に発信し、地域経済を活性化させるツールなのだ。太陽の恵みを受けて育つ宮崎の農産物、神話の里としての神秘性、おおらかで人懐っこい県民性。これらの魅力を、デジタルの力で発信できる。

私たちガーディアンは、宮崎の企業と共に、太陽のように明るいデジタル未来を創造したいと考えている。焦らず、急がず、でも確実に前進する。宮崎人の気質を尊重しながら、最新のデジタル技術を提供する。派手なプレゼンではなく、確かな実績と継続的な支援で、宮崎企業の成長をサポートするのだよ。

高千穂峡に太陽の光が差し込むように、宮崎のビジネスにもデジタルの光を届けたい。その挑戦に、私たちガーディアンは、宮崎の企業と共に立ち向かいたいのだ。


作成日: 2025年12月7日
作成者: 青山裕一(あおやま ひろかず)
株式会社ガーディアン 代表取締役社長
1970年1月生まれ 京都市右京区御室出身
WEB業界歴26年、直接手がけたホームページ約7,000サイト、現在運用中73,806サイト
著書:『儲かるホームページ9つの兵法
3D-CMF理論」発明者

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