株式会社カカオピッコマのサイバー攻撃被害|メール配信システム「ブラストメール」への不正アクセスで、メールマガジンの宛先メールアドレス1,002,404件が流出

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速報サイバー攻撃の被害事例最終更新 2026年10月25日

株式会社カカオピッコマ(ブラストメールへの不正アクセス)メール配信システム「ブラストメール」への不正アクセスで、メールマガジンの宛先メールアドレス1,002,404件が流出

  • サプライチェーン攻撃
  • 不正アクセス
状況調査中(ブラストメールは停止中)
被害発生日2026年10月21日
企業名株式会社カカオピッコマ

この事例の要点

マンガアプリ「ピッコマ」を運営するカカオピッコマは、メールマガジンの配信に使っていたラクスライトクラウドのメール配信システム「ブラストメール」が不正アクセスを受け、メールマガジンの1回分の配信で宛先となっていたお客様のメールアドレス1,002,404件が外部に流出したと発表しました。ピッコマのアカウント、パスワード、購入情報への影響はなく、サービスは通常どおり利用できます。ブラストメールの運営会社によると、すべての契約者の情報が持ち出されたほか、344件の契約では配信先リストなどの漏えいも確認されています。

最新の動き

  1. 2026年10月25日最新 ラクスライトクラウドが10時00分に報告を更新。前報から新たに報告できる確定情報はなく、契約者情報以外の漏えいが確認された契約は344件(344件すべてに個別の連絡を完了)。サービス再開は未定で、次回の報告は10月26日10時頃の予定。 出典
  2. 2026年10月24日 カカオピッコマが公表(第1報)。メールマガジンの配信を停止し、ブラストメールから送られるメールがピッコマの正規のメールとして扱われないよう設定を変更。個人情報保護委員会に報告。 出典
  3. 2026年10月24日 ラクスライトクラウドから、ピッコマのメールマガジンの宛先メールアドレスが流出した旨の報告を受ける。
  4. 2026年10月21日 ラクスが第2報で、第三者がラクスライトクラウドのAPI用サーバー2台に侵入してコマンドを実行し、販売管理システムとサービスのデータベースに接続してデータを持ち出したことを確認したと公表。 出典
  5. 2026年10月21日 0時30分ごろ ブラストメールの運営会社が不審なアクセスを検知し、全サービスを停止。

分かっていること・まだ公表されていないこと

分かっていること

  • 流出したのは、メールマガジンの受信先として登録されたメールアドレス。対象は、ピッコマのメールマガジンの1回分の配信で宛先となっていたお客様(1,002,404件)
  • お客様を識別するための管理番号や最終課金日などの情報は含まれていない
  • パスワードはブラストメールに預けておらず、流出の可能性はない。氏名とクレジットカード情報は、カカオピッコマでは保有していない
  • ピッコマノベルズのメールマガジンは、現時点で流出が確認されていない
  • 件数は、現時点でラクスライトクラウドから報告を受けているもの。対象のお客様には個別に連絡する
  • ブラストメール側では、すべての契約者の会社名・担当者名・電話番号・メールアドレス・請求先のメールアドレス・契約と支払いの履歴などが持ち出された。クレジットカード番号は保持していない
  • ピッコマや出版社を装った不審なメールやSMSに注意するよう呼びかけている。ピッコマが、メールでパスワードやクレジットカード情報の入力を求めることはない

まだ公表されていないこと

  • ブラストメールへの侵入経路の詳細(調査中)
  • 最初に侵入された時期
  • ピッコマで対象となるお客様の確定(ラクスライトクラウドと連携して確認中)
  • ブラストメールのサービスを再開する時期(未定)

事例の概要

企業名株式会社カカオピッコマ
被害発生日2026年10月21日
被害の内容カカオピッコマがメールマガジンの配信に使っていた株式会社ラクスライトクラウドのメール配信システム「ブラストメール」が第三者による不正アクセスを受け、ピッコマのメールマガジンの1回分の配信で宛先となっていたお客様のメールアドレス(1,002,404件)が外部に流出。ピッコマのアプリ・Webサービスとカカオピッコマのシステムは不正アクセスを受けていない
出典株式会社カカオピッコマ「株式会社ラクスライトクラウドのメール配信システム「ブラストメール」への不正アクセスによるお客様のメールアドレス流出に関するお知らせとお詫び(第1報)」(2026年10月24日)

対策に向けたガーディアンの見解

1配信サービスに預けた宛先リストは、使い終えたら残さない

今回流出したのは、メールマガジンの1回分の配信で宛先となっていたメールアドレスでした。メール配信サービスの中に、過去の配信リストや配信を止めた宛先がどれだけ残っているかを確かめ、保存する期間を決めて削除しておくと、配信サービスの側で事故が起きたときの影響を小さくできます。

2外部の配信サービスに与えた「自社名での送信許可」を、すぐ外せるようにしておく

カカオピッコマは、ブラストメールから送られるメールが自社の正規のメールとして扱われないよう設定を変えています。SPFやDKIMなどで外部の配信サービスに自社ドメインでの送信を認めている企業は、その許可を外す手順と担当を決めておくと、配信サービスが不正に使われたときも、自社を名乗る偽のメールを受信側で見分けやすくなります。

3自社のシステムが無事でも、公表と連絡の段取りを持っておく

不正アクセスを受けたのはピッコマのシステムではなく、外部の配信サービスでした。それでも今回、宛先となったお客様への個別の連絡、個人情報保護委員会への報告、不審なメールへの注意の呼びかけは、カカオピッコマが自ら行っています。使っている外部サービスの一覧と、提供元から事故の連絡を受けたときの担当、手順、案内文のひな形を用意しておけば、報告を受けてから公表するまでを短くできます。

企業がするべきセキュリティ対策については

サプライチェーン攻撃の起点は中小企業にある

ランサムウェアのカラクリと、ホームページ・メール・ブラウザ「3つの接点」の対策をまとめて解説しています。

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