Q:インターン生 小股はづきさん
ニュースの情報には偏りがあると思いますが、メディアバイアスへの対策方法を教えていただきたいです。
青山Answer:
ニュースは「起こったこと」としてはすごく役に立ちます。しかしそこ以降は人の「作為」があるんです。 例えば30分間、人が喋っているとすると、論点である「コト」の前後に背景があるんです。しかしそこだけ抽出されたら、いかようにでも捉えられます。
「アホか」という言葉をもし言っちゃったら、その「アホか」だけがニュースに取り上げられてしまうんです。そして「アホか」に次ぐ過去の言動だけを抽出してくると、像が出来上がりますよね。
ニュースはそういうものだということを結構若い頃から知っていたので、あまり気にしていないです。しかし「起こったこと」つまり事象は常にウォッチしています。そして自分なりの考え方、物事の受け止め方を私の中では確立してるので、例えば「500年続いていることはこの社会における真実である」という解釈の仕方をしています。またニュースだけで知識を終わらせては意味がないので、必ず経験をするようにしています。それは人に聞いてもいいし、人をウォッチすることでも経験だと思います。前に言いましたが、「変化とブームをどうやって見極めるのかは人を見たらわかるんだよ」ということと同じですね。
https://guardian.jpn.com/business_crarmschool/29cramschool/
例えばはづきはどういうニュース、SNSの 辞書を体験して、見て、こういう質問に至ったんですか。
Q: 結構昔の話になっちゃうんですけど、アメリカ大統領選挙のニュースで日本では結構トランプに対する印象を落とすためなのかなとも取れるように、バイデンのことしか報道しないといった傾向があるのかなと思っていて、そんな時に高校の先生がトランプ陣営派の人だったので、その人からもらったトランプに関する情報を聞いて、 「私はテレビだけの情報に全部頼りきっていたんだな」というように感じてこの質問に至りました。
青山Answer:
なるほどね。例えば私という人間でもいいですが、私を「怖い」という人がいます。「きつい人だ」という人もいるんです。しかし「 こんなに優しい人はいない」という人もいるんです。「解釈は自由、事実は1 つ」なので、自分なりの指標を持ちなさいということです。 世の中をたくさん知って見聞を広げて、自分なりの指標で、必ず私は仕事の面においても人が言っているだけのことは、私の言葉で言うと「その人が言っているだけでしょ」と必ず言います。
「裏を取ったのか、話をロックしたのか」と必ず聞くんです。
つまり自分なりの指標をちゃんと持たせようと思ってるわけです。 でなければあらゆる情報に溢れ返ってる時代なので、流されるだけの人生になってしまうんです。ましてやここまで技術が発達すると自分が欲しい情報しか取らないんですよ。そうなると自分の知識の幅ってどうなるのかというと、好きなものしか食べないのと同じになるんです。それでバランスが取れますか?
みんな少し考えたら分かるはずなんだけどそれで何年 も過ごしてるから世の中から遅れていくに決まってるじゃんっていうことですね。ガーディアンは日経電子版の補助もあるので、日経新聞でも読めば良いと思いますよ。