2025.07.31
株式会社ガーディアンのホームページ制作におけるウェブアクセシビリティ
ウェブアクセシビリティとは?
ウェブアクセシビリティとは、年齢や障がい、利用環境に関係なく、すべての人がウェブサイトを利用できる状態を指します。視覚・聴覚に障がいのある方、高齢者、スマートフォン利用者など、多様なユーザーに配慮することが重要です。国際的には「WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)」が基準となり、国内ではこれに準拠した JIS X 8341-3:2016(ISO/IEC 40500:2012) が活用されています。公共機関ではレベル AA での準拠が推奨されています。
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SDGsとの関係性
ウェブアクセシビリティは、SDGsの 目標10「人や国の不平等をなくそう」(社会的包摂)に直結します。また、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」ターゲット9.c「情報通信技術(ICT)への普遍的かつ経済的なアクセス」にも関連します。デジタル社会における持続可能な成長に貢献します。
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ウェブアクセシビリティに関するよくあるお悩み
企業のWeb担当者からよく聞かれる悩みは、「どこまで対応すればよいのか分からない」という点です。JIS基準やWCAG 2.1の内容は専門的で、初めて取り組む企業にはハードルが高く感じられます。また、デザイン性とアクセシビリティの両立も課題です。「色のコントラストが足りない」「画像に代替テキストを入れていない」「キーボード操作でフォーム送信できない」など、小さな配慮不足が積み重なると、ユーザー体験や企業信頼度に影響を与えます。そのため、まずは最低限の項目から順に改善するアプローチが推奨されます。
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ウェブアクセシビリティに取り組む3つの理由
1つ目はユーザー層の拡大です。高齢者や障がい者、スマートフォン利用者など、多様なユーザーにも利用しやすいホームページは、集客・販路拡大にもつながります。
2つ目は企業価値の向上です。SDGsへの取り組みや社会的責任を果たす企業姿勢として評価されます。自治体や公共事業では、入札条件としてアクセシビリティ対応が求められる場合もあります。
3つ目はリスク回避です。アクセシビリティを謳いながら未対応の場合、ユーザーの信頼低下や、国際的には法的リスクとなる事例もあります(例:米国ADA訴訟)。国内でもガイドライン準拠が求められるケースが増えています。
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ウェブアクセシビリティ確保のために最低限するべき10の項目
1.画像に適切な代替テキスト(alt属性)を付与する
装飾目的の画像には空のaltを設定し、内容を伝える画像には具体的な説明文を付けます。
2.テキストと背景のコントラスト比を確保する
WCAG 2.1 AAでは通常文字で4.5:1以上が推奨されています。背景と文字色の組み合わせに注意しましょう。
3.見出しタグ(h1~h6)の階層を正しく使用する
ページの論理構造を明確にし、スクリーンリーダー利用者が情報を把握しやすくします。
4.フォームにラベルを関連付ける
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