Q :取締役 有本さん
制作の納品をするにあたって、いろんな人が関わって、最後のアウトプットができて、それでお金をいただいていますが、各人の責任に取り方、もうちょっというと責任を取ろうとする姿勢を身につけてもらいたいと思っています。
なぜかというと、それをしないと何より成長しないからです。責任を取ろうとする意識によって、目の前の仕事は全然変わってきます。事象の捉え方も全然変わってくる、一番良いのは自分で納品することですが、それをすると、会社を守れない、組織を守れない、お客様を守れないので、最終責任者が担保にかかる。それをしつつも各人には責任を取ろうとする意識、姿勢、行動をどうかとってもらいたいと日々試行錯誤位しているし、呼応もしてくれているのですが、今の現状を見ていただいている青山さんにプラスアルファでご意見を頂戴したいと思っています。
青山Answer:
理想論は自律による自立。
自分を律するという自律と、自分で立つという自立。その下に責任があります。これが理想です。
これを促進するために必要なことは、太古の昔から組織においては古今東西全部同じですが、「信賞必罰」なんです。
信賞必罰という言葉を知っていますか?
信賞必罰を備えるならば、業務、役割を明確にしなければならないです。「君の仕事はここからここまでだよ、こうなることだよ、これだけの数をやることだよ」など明確にすること。それイコール、仕事イコール責任なんだよ。さっきの分母のところの責任と同義なんです。
自律と自立がなければとてもじゃないよと、これが個に対する考え方です。 ガーディアンはチームプレイなので、結局上の人が最終的には責任を取らないといけなくなります。それは経営者の私も同じで、ということは正社員も同じです。
例えばAさんがいたら、この責任はどこにかかっているかというと、Aさんの部下のBさん、Cさん、Dさんの仕事の結果にAさんは責任を持たないといけない。という定義がなければいけない、でなければ信賞必罰をかけられなくなるので、末端においては必ず個の信賞必罰で終えるべきなんです。 上に行けば行くほどいろんなものがかかってくる、それを明確にし、さらに理想論をいうと信賞必罰は合意の元が一番良いです。
上位下達で勝手に決めるのではなく、ミスをしたら「これだけの損失、影響が会社に及ぶんだよ」と。だから「こういう罰を私も受けるけど、君にも受けてもらえるよ、だからお互いミスをしないようにしようね」が古今東西ずっと組織論はこれです。