Q:SCSC事業部 部長 森田さん
時間の使い方に関するご相談です。自分は自分で「この時間を使ってやらなければならない」と抱えている業務というのがありますが、その一方で相談やレスポンス対応を随時受けないと相手の業務が止まってしまうという状況があり、このバランスが崩壊してしまっていてうまく動かせていません。
こういった時に特に相手がいるものなので、どのように回していけば良いのかというところを教えていただきたいです。
青山Answer:
日常業務の18訓の8番目以降は何ですか?
Q:
8番目は「時間をかけるな!」、9番目は「時間を守れ!」、10番目は「時間を制しろ!」です。
青山Answer:
そのために君ができることは何ですか?
Q:
「時間をかけるな!」という点に関しては、やるとなったらなるべく時間を区切って、その間は相手に対して「これに集中させてくれ」という状態を作ることです。それによってミスが起きず、進捗も良くなると考えます。 また「時間守れ!」については、「ここまでやります」といったところに対して宣言した時間でやるということです。
青山Answer:
それだけじゃ足りません。 「時間を守れ」というのは「対人」だけではなくて、「自分との約束」があるんです。これが欠けています。「この仕事は何分でやっつける」で相談を受けるよね。相談を受けながら「これは60秒でやっつける、30秒でやっつける」と時間を設定していますか?その流れのままわっと行ってしまっていると思います。
僕の場合、皆さんにも経験があると思いますが、森田は特に「何を言っているかわからないぞ」とバシっと返しちゃう時があります。それは相談者にも相談者の責任があるんです。 相談する相手に自分が分からないことを正しく伝える義務があるんです。これが相談者に伝わらなかったら答えようがないです。そんなものに付き合う必要はないよね?出直せってことじゃないですか?
Q:
はい、何度も経験しています。
青山Answer:
うん、僕は目の前でやってあげています。そして「時間を制しろ!」は、既存のやるべきことにおける時間を制することができるから余白が生まれるんです。余裕が生まれるんです。 僕がインターン生にもアルバイトさんにも全員に言っていることですが、横から仕事は読めるんですよ。何が来るのかということは読めないですが、どれだけの時間を弄するのかというのは読めるんです。
時短したければ生産性を上げたければ、3週間単位で時間の計測を必ず続けなさいと言っています。やっていますか?
Q:やっていないです。
青山Answer:
うん、だから時間に流され、時間に潰され、時間に殺されるように生きているんですよ。3週間単でちゃんと計測して記録をとって、分析するんです。そして自分は横から仕事にこれだけの時間を奪われている、自分はこういうところに時間を費やしている、何にどれだけの時間を費やしているのかがわかるんです。
時間をかけないために自分ができることは何ですか?時間を守るというのは2つの概念があって、対人的と自分に約束することをどうやって守るのか、それが時間を制することに繋がっていませんか?
Q:繋がっていきます。
青山Answer:
うん、毎朝18訓で唱えていることなんですが、唱えて終わっているんです。これをどう理解して、どう活用して、どう成していくんだということが分かった気になっているだけなんです。 「時間をかけるな!」って多分小学生にも分かる言葉ですよね。
それが自分においてどういうことなんだという定義をみんなしていないだけなんですよ。森田だけに言っているのではありません。 その上でもう何度も、「やるべきことをきちっと整理しておきなさい、つまり劣後順位をつけて優先順位をつけなさい」と言っていますし、この段まで来ていたら、正しく判断できる人に聞けば良いんです。 例えば僕なんかに聞いたら即答で終わりませんか?
Q:終わります。
青山Anwer:
うん、これから必要となるスキルと能力と言ったところに判断というのがありますね。判断力とは図解でいうと、俯瞰性能、条件設定力、集中力です。必要だと思いませんか?皆さんが1日の内に、1日の仕事の中で、何十、ひょっとしたら何百も判断しているんですよ。そこの性能が上がるだけでかなり精度が上がると思いませんか?
Q:はい!思います。
青山Answer:
そういったところを突き詰めていないからです。その3つの能力をどうしたら上げていけるんだということになっていくわけです。つまりこれまでの僕からの教えの中で、何か新しいことはありましたか?
Q:いえ、ありません。
青山Answer:
そう、だからよく刻みなさい。もう教えられているところに解はあるんですよ。でもそういったことを無視しているから分からなくなるんです。答えはずっと示し続けています。
Q:はい、ありがとうございます!