Q:SCSC事業部 マーケティング・プランナー 土清水さん
業務の時短策について、質問をさせていただきたいです。例えば4hが規定の業務があったとして、それに5hほどかかっていたとしたら、あと1hなので、ある程度「こうすれば1hは時短できるのではないか」といった算段を立てることができます。
しかしその4hが例えば10h以上かけてしまった場合、自分は一体何から手をつけていったら良いのかがわからなくなってしまいます。どう時短策を立てれば良いでしょうか?
青山Answer:
10hで出来ると今言いましたね?4hでやらなきゃいけない業務は10hかかるというところで、大事なことは「10hかけたら出来るんだね?」ということです。
Q:はい、できていると思います。
青山Answer:
僕は未熟な者には「品質が優先です」と教えているんです。ゴールにちゃんと辿り着けるかどうかがまず1番大事なんですよ。時間や納期を優先して、品質というゴールに辿り着けない人は一生たどり着けないんです。
なので時短ではなく時間がかかっても良いので、まずはゴールに辿り着くようにしてください。これが 「間違いなくゴールに辿り着けています」と言うのであれば、繰り返すことによって時短になっていきます。 これがまず時短策の一つです。
「いいや!でも一撃の時短策を知りたいんですよ!」と言うのでしたら、最初の15分を捨ててください。最初の15分で、ゴールまでのイメージを明確にして、あとは手を動かすだけというところまで持っていくのです。
「15分じゃ無理です」と言うんだったら30分捨ててください。明確に30分かけて「何をどうして、ここでどう手を動かして、こういう風にして、ああいう風にして」と脳の中でシミュレートしまくります。
脳だけで厳しいのであれば、メモ帳を使っても良いわけです。「これだけで絶対ゴールに辿り着ける!あとは脳みそを使うところはゼロ!指先を動かすだけで出来る!」というところに辿り着かないといけません。 ただ30分かけていたものが、僕みたいに「秒で出来るようになる、なんなら指示を受けながら、人の話を聞きながら、ヒアリングしながらもう出来ている」という風になるにはまず絶対的に品質です。
未熟なうちは時間がかかっても良いんです。ちゃんと計測することです。計測していると自分で「ここに無駄があったな」とわかるようになります。こういうのはある程度まではシューっと簡単に削いでいけるんです。時短にしていけるんです。
しかし「これ以上時短が厳しくなってきたな」とどこかで壁にぶつかるんですよ。それは理解していないからです。作業中に考えたり、迷ったり、悩んだりしているから遅くなるんです。 ゴールまでの手順、作業をどこまで鮮明に、明確にイメージできるか、イメージさえ出来ていたら、あとは手を動かすだけです。
例えば何かを導き出すために計算しようとすると計算式が頭に浮かぶよね。そこでカルキュレーションすると思いますが、みんなこの時にゴールまでの手順、作業をイメージするために実は脳を動かしているんです。 脳を動かして最後指先でポンと答えを出しているだけなんです。 勝負は計算機を叩く前についています。これを業務に入れなさいとずっと言っているだけなんです。
それを難しいからどうのこうのと言って先に手を動かし始めて、ぐちゃぐちゃになっていっているんです。 これはもう創業以来ずっと同じことを言い続けています。なので最初にイメージをして、あとは単純作業に持ち込めばどんどん手が早くなるに決まっているのです。
Q: はい!ありがとうございます!
取締役 有本さん:
有本から今の話について、自分で本当に極めようと思うのが大事で、業務によって僕はとことんまでやったことがあります。
でもやり尽くすことで時短の要素が見えてきたり、気にしないといけないところが見えてきたりします。そして僕は立場上、新しい業務がほぼほぼ占めているので、まずはやり尽くしてみる、時間が許す限り、時間をどれだけかけても良い状態を作った上で、そこに一回入り込む。そうして全部を掌握した上で、「ここはこう、こう工夫していこう、これをこういう風に落とし込んでいこう、こういう風に指示を出していこう」という風にいつもやっています。
なのでそれは多分まだやり尽くしていないと思います。そしてやり尽くすのも能力です。「この人、すごいやり尽くしているな」という人にほぼほぼ出会わないです。ということを添えておきます。
青山Answer:
その通りだね。 まずは精度アップに努めるということですよ。時短したければ精度アップ、これなんです。もちろん時間の計測というのは基礎です。時間を計測してちゃんと集計して分析していくというのは基礎ですよ。