Q:秘書 谷口かなこさん
「一流のプレイヤーだからといって、一流の指導者になれるわけではない」というのがありますが、青山さんが考える「一流のプレイヤーだったのに一流の指導者になれない人」と、かえって「プレイヤーとしては正直一流ではなかったけど、指導者としては一流だな」というプレイヤーと指導者の違いがあれば教えていただきたいです。
青山Answer:
プレイヤーと指導者の違いは部下を見ているか見ていないかです。その一言につきます。部下からすると「自分の経験論だけ言われてもあなたとは違うんですよ、時代も違うんですし」などいくらでも言い訳があるんです。 だから部下を見るだけです。
僕のやり方は90数%が「できます」って答えちゃうんです。そして「どれぐらいでできますか?」に対して「これぐらいでできます」と答えてしまうんです。 いつもそこからロックしていかないですか? そうなると、「ではそれでやってください」となり、「自分でできる」と判断して、「自分がやること」と自覚して自分がやろうとするわけでしょ?僕の手法は大体そういう手法です。
僕のプレイヤー時代の経験論に基づいて下ろしちゃったら、どうなると思いますか?
「できません」と全員がその言葉しか言わなくなりますよね。 僕1人ではできないので、代わりにやってもらうために雇っているんです。だから部下には「やってもらう」ことになるので、やってもらいやすいように下ろさないといけません。ちゃんと仕事ができている経営者というのはそういうことだと思います。経営者にとっては中長期的にこの時代を読むとか色々あるんですが、そういうのは置いておいて、目の前のことを目の前の分かりやすい業務で例えるならばそういうことが答えだと思っています。
なので僕がラッキーだったのが、学生の時からずっとエースでやってきましたが、小学校・中学校の時から補欠の人との方が友達だったわけです。
だからその弱い人という言葉が適切かどうかはわかりませんが、弱い人から学ぶことが僕はすごく大事なことだと思っているので、この会社でもそういう風にしているんです。
未経験って自分に自信がないわけですよ。でもやってみたい、頑張ってみたいと思っているわけです。そういう人達がちゃんと1人前の仕事ができるようにもっていってあげると、未経験でも自分に自信が持てるわけですよね?
そういう環境を作り出せる会社が悪い会社になるわけがないと思っています。 なのでそういうやり方をしていますが、僕が一流かどうかというのは置いておいて、そういったところに気をつけたら良いと思います。