Q:クリエイティブプロダクト部 カスタマーサクセス隊 隊長 児玉さん
現在、お取引先様へ出向しているため、現場までは降りていないのですが、部署内の動きは常にウォッチしておく必要があり、日々業務を行う中で、俯瞰力を上げる必要がありますが、自分にはまだ俯瞰力というところが足りていないと思っています。
俯瞰力というのは、全体をただ見ているのではなく、各現場の状況を正しく把握していることだと認識しているのですけども、まずその認識があっているか、さらに青山さんが思う俯瞰力とはどういうものなのかというところをお伺いしたいです。
青山Answer:俯瞰力にはアプローチが2つあります。
どっちのタイプかっていうのは置いといて、全ての現場を降りて知ることが1つのアプローチなのです。「全部ですか」って言われたらそうです。
それは意外と簡単なんですよ。なぜかというと上司になったら「全部自分でやらなきゃいけない、部下には代わりにやってもらってるんだ」という思いが前提にあるので、全部把握するのは当たり前なんです。
本当に把握ができるようになってきたらその瞬間、現場に行かなくてもなんとなくわかるようになってきます。その相場が俯瞰です。なので時間がかかるかもしれないけど、確実な方法だと思います。
「俯瞰するんだ」っていう意識を持ちながら現場に降りるんです。各現場の全ての相場が俯瞰なんです。これが1つ目。
そして俯瞰力を上げると言ったら、みんな鳥をイメージして、空を飛ぼうとするんですよ。でも飛べないんです。だから人間社会ではどうなっていますか?管制塔があるんです。なぜ塔というと思いますか?
Q:高いところだからでしょうか?
青山Answer:
そうそう、そこから物事を全部見ていますか?1つ目のアプローチは時間がかかるけど必ず自分で到達できることに対して、2つ目は能力なんです。 2つ目は高いところから物を見れていますか?「自分が高いところにいるんだ」という意識を持って現場の人と目線を合わせられますか?
以前質問がありましたが、すぐイラっときて怒ってしまうというのは、上の立場から上の立場のまま目線を合わせることができていないので、怒ってしまうんです。で、現場と接する時、現場に何かを放つ時には、目線を合わせるということが必要で、それが自分でできるんだったらそっちの方がはるかに早くできますね。そして部署の中でどこに何があるか知ってますか?
Q:ある程度わかっていますが、全部ではないです。
青山Answer: じゃあ俯瞰はできてないですね。
「どこに何があるのか」「このことは誰に聞けば分かるのか」というところに自信があれば俯瞰力を上げることができるんです。
でも大事なところは発する時は目線を合わせるということです。私が思ってる俯瞰力は明日が見えることです。今日見えてる自信が完璧にあるから明日が見えるんです。昨日もちゃんと見えている、今日もちゃんと見えている、だから明日はこうなる。というのが見えていると今日動けるんです。
今日やらなきゃいけないことを今日頑張ってる人は今日だけの人なんです。でも上の人は明日を見なきゃいけないんです。明日現場で活躍してもらえるために、今日上の人間がどう動くかは明日のためなんです。これは意味がわかりますか?その意識を持ちながらどっちのアプローチでもいいから俯瞰力を上げることに努めたらいいんじゃないですか?
Q: 1個だけ確認があります。
管制塔のお話のところで、管制塔の上にいる立場の人間は明日を見ようとして下を見るから俯瞰ができているということですか?
青山Answer: それはスキップしすぎています。
自分が塔の上にいると思って、見えないところも見えているということが必要です。見えるところは勝手に見えますが、管制塔の上に登って見下ろすから見えないところが見えるんです。そこには現場力が必要になってきます。
どういう手立てを講じるか、「ここにカメラを置いておこう」とかありますよね。上に上に登るっていうのはそういう意味なんです。でも接点は常に目線を合わせないとコミュニケーションが成り立たないということです。
Q:はい、ありがとうございます。今のご回答で理解しました。