コーダー必見!SEOに強いコーディングの基本ルール

date_range 2025/07/01
GUARDIAN Creative BLOG
SEOに強いコーディングの基本ルール

SEO対策と聞くと、キーワード選定やコンテンツ作成を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実はその前段階である「コーディング」こそが、検索エンジンに強く評価されるサイトづくりの土台です。
Googleをはじめとする検索エンジンは、HTML構造を読み取ってページの内容を判断します。
つまり、適切なコーディングルールに基づいたマークアップがなされていなければ、どれだけ質の高いコンテンツも正しく評価されない可能性があるのです。

本記事では、SEO対策に欠かせないHTML構造の考え方と、コーダーが実践すべき基本ルールをわかりやすく解説します。
コーディングの質を見直し、検索にもユーザーにも強いサイトを目指しましょう。

HTML構造の基本を押さえよう

SEO対策において、コンテンツの質と同じくらい重要なのが「HTML構造」です。
検索エンジンはページの見た目ではなく、コードから意味を読み取って評価します。
そのため、正しいコーディングルールに基づいて構造を組むことが、検索順位に直結します。
ここでは、基本中の基本となるセマンティックHTMLと見出し階層の守り方について解説します。

正しい文書構造(セマンティックHTML)
HTML5では、構造を明確に伝えるためのタグが数多く用意されています。
たとえば、headerはヘッダー領域、<main>はそのページの主たる内容、<footer>はフッターを意味し、検索エンジンやスクリーンリーダーがコンテンツを正しく理解する手助けになります。
また、記事やブログ投稿には<article>、見出しごとのセクション分けには<section>を使うと、より意味が明確になります。

一方で、すべてを<div>タグで済ませてしまうと、構造が不明瞭になり、Googlebotにとっても解析が難しくなります。
SEOに強いHTML構造とは、「誰が見ても意味が伝わる」ことがポイントなのです。

見出しタグの階層を守る
もう一つ、検索エンジンが重視しているのが「見出しの階層構造」です。
まず<h1>はページ内に1つが原則で、ページ全体のテーマを示すタイトルに使います。
以降は<h2>→<h3>→<h4>…と論理的な階層構造を守って使用することが重要です。

ここで注意したいのは、見た目のデザインとHTML構造は別という点です。
たとえば、小さな見出しだからといって<h4>を先に使うのはNG。
見た目の調整はCSSで行い、構造は意味で設計しましょう。
正しいHTML構造の理解と実装は、SEO対策としても、ユーザビリティ向上としても大きな武器になります。

SEOに配慮したリンクと画像の記述
検索エンジンにとって、HTML構造だけでなく「リンク」と「画像」も重要な情報源です。
SEO対策を意識したコーディングでは、リンクテキストや画像の記述にひと工夫加えるだけで、検索順位やユーザー体験に大きな差が生まれます。
ここでは、コーディングルールの観点からリンクと画像の扱い方について解説します。

リンク(aタグ)の正しい使い方
リンクテキストは、「こちらをクリック」や「詳しくはこちら」といった曖昧な表現ではなく、リンク先の内容が具体的にわかるテキストを使用するのが基本です。
たとえば、「SEO対策の基本はこちら」ではなく、「SEO対策に役立つHTML構造の基本」などと記述すれば、検索エンジンもユーザーも内容を正確に理解できます。

また、内部リンク(自サイト内)と外部リンク(他サイト)を適切に使い分けることも重要です。
特に外部リンクについては、信頼できる情報源のみを選び、場合によってはrel="nofollow"属性をつけて検索エンジンにリンク評価を渡さないようにする判断も求められます。
これは、SEO対策として不正リンク評価のリスクを回避するコーディングルールのひとつです。


画像タグの最適化
SEOを意識した画像のコーディングでまず重要なのは、alt属性(代替テキスト)の記述です。
画像が表示されなかったときの代替表示としてはもちろん、検索エンジンに画像の内容を伝える手段としても活用されます。
内容を簡潔に、かつ正確に表現しましょう。


画像ファイル名も見落とせないポイントです。
img01.jpgなどの機械的な名前ではなく、Web-design-tips.jpgのように意味を持つ英数字で命名することで、画像検索にも強くなります。
さらに、widthとheightを明示的に指定することで、CLS(Cumulative Layout Shift/レイアウトのズレ)を防止できます。
これはGoogleのコアウェブバイタルの評価項目の一つで、ページ表示の安定性に直結します。


モバイルフレンドリーと表示速度対策
現代のSEO対策において欠かせないのが、「モバイルフレンドリー」と「ページ表示速度」の最適化です。
スマートフォンからのアクセスが主流となった今、検索エンジンはモバイルでの表示性能を重視しており、HTML構造やコーディングルールにも工夫が求められます。
レスポンシブデザインの基本 モバイルユーザビリティを高めるためには、レスポンシブデザインの導入が基本です。
@mediaクエリを使って、画面サイズに応じたレイアウトを実装すれば、デバイスごとの最適な表示が可能になります。
たとえば、スマートフォンでは縦一列に、タブレットでは横並びにするなど、柔軟に対応しましょう。
Googleのモバイルフレンドリーテストでも確認できるように、文字サイズ・ボタンの間隔・ビューポート設定などもSEO評価に影響を与える要素です。
構造的にも視覚的にも、「操作しやすさ」を意識したHTML設計が求められます。


軽量なCSS/JSを心がける
表示速度を改善するには、CSSやJavaScriptの軽量化がカギです。
使用していないCSSセレクタは削除し、外部ファイルにまとめることで読み込みを効率化しましょう。
また、JavaScriptはdeferやasync属性を使って遅延読み込みを設定すれば、レンダリングの妨げになりません。
パフォーマンス改善の評価には、Googleが提供するPageSpeed Insightsの活用がおすすめです。
読み込み速度や改善点を具体的に指摘してくれるため、実装後の最適化にも役立ちます。
SEOに強いHTML構造とは、見た目の美しさだけでなく、「速さ」と「使いやすさ」を両立したコーディングルールの積み重ねによって成り立っています。
SEOに強いサイト制作は、コンテンツだけでなく、HTML構造を正しく設計したコーディングが重要です。
セマンティックHTMLの活用や見出しタグの階層管理、意味のあるリンクテキストや画像の最適化、さらにはモバイル対応や表示速度の改善といった細やかな配慮が、検索エンジンとユーザーの双方に伝わるサイトを実現します。
こうした基本的なコーディングルールを守ることは、SEO対策の土台であり、長く成果を出せるサイトづくりにつながります。
コーダーとしての一歩を、正しいHTMLから始めましょう。