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川崎重工業株式会社

国内外のサーバ36台が侵害、外部への不正なデータ送信の痕跡を確認、防衛関連企業として重要情報が標的に
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川崎重工は、第三者による不正アクセス(2020年12月28日公表)について、国内外の全事業拠点で、
外部専門機関との特別プロジェクトチームによる高度な専門調査を進めてきました。
これまでの調査で、当社グループ外に情報が流出した可能性を確認し、不正アクセスの範囲・種類を
特定するとともに対策を講じ、情報流出の可能性があるお客様へ調査結果を報告しました。
現在までお客様および取引先に関する具体的な被害は確認されていませんが、改めて関係する皆様にご迷惑とご心配をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。
なお調査報告については下記のとおりですが、お客様に関する具体的な情報、不正アクセス対策の詳細は、情報セキュリティ確保の観点から開示できない点をご了承いただきますようお願い申し上げます。

出展元:川崎重工業公式発表「不正アクセスによる情報流出に関するご報告」

サイバー攻撃種別

ランサムウェア攻撃 サプライチェーン攻撃 システム脆弱性を狙った攻撃 フィッシング攻撃 内部不正による情報漏えい クラウドセキュリティ侵害 標的型攻撃(APT攻撃) DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃) リモートワーク環境を狙った攻撃 マルウェア攻撃 不正ログイン リスト型攻撃(パスワードリスト攻撃) 不正アクセス

被害企業概要

企業名 川崎重工業株式会社
売上高

2兆1,293億円

(2024年度)

総資産

約2兆5,000億円

(2024年度)

従業員数

40,640名(連結)

(2024年度)

被害発生日 2020年06月11日
被害内容 - 国内外のサーバ36台が侵害
- 外部への不正なデータ送信の痕跡を確認
- 防衛関連企業として重要情報が標的に
参考記事、出典 川崎重工業公式発表「不正アクセスによる情報流出に関するご報告」

記事要約

川崎重工は、2020年12月に公表した第三者による不正アクセスについて、外部専門機関と連携して詳細な調査を実施しました。調査の結果、タイ、インドネシア、米国の海外拠点から不審なサーバーへデータが送信され、情報が社外に流出した可能性を確認しました。マルウェア調査やフォレンジック分析により不正アクセスの範囲を特定し、関係する顧客へは報告済みです。対策として、拠点間の通信管理の厳格化や監視体制を強化し、現時点で新たな被害は確認されていません。今後は、再発防止に向けて監視・アクセス制御の強化、インシデント対応プロセスの強化、人員増強、社員教育の拡充などを進めるとしています。

対策に向けたGUARDIAN見解

CHECK 01
グローバルなインシデント対応体制の強化
今回の不正アクセスは、複数の海外拠点を経由して行われました。[1] このような広範囲にわたる攻撃に対しては、各拠点が個別に、あるいは断片的に対応するのではなく、本社主導で一元的にインシデントを管理・指揮するグローバルCSIRT(Computer Security Incident Response Team)の機能が極めて重要です。各拠点のセキュリティ担当者と本社CSIRTが常時連携し、不審な活動を早期に検知・共有できる体制を再構築する必要があります。24時間365日の監視体制はもちろんのこと、インシデント発生時の報告ルートや対応手順を明確にし、全拠点で迅速かつ統制の取れた対応が可能なプロセスを確立することが求められます。
CHECK 02
ゼロトラスト・アーキテクチャへの移行推進
海外拠点から国内への侵入を許した可能性があるという事実は、従来の「社内ネットワークは安全」という境界型防御モデルの限界を示唆しています。今後は、「何も信頼しない(Never Trust, Always Verify)」を前提とするゼロトラストの考え方への移行を加速させるべきです。具体的には、社内ネットワークであっても全ての通信を監視・検証し、ユーザーやデバイスの認証を強化(多要素認証の導入など)、データへのアクセス権限を業務上必要な最小限に絞ることが有効です。これにより、万が一ネットワーク内部への侵入を許したとしても、攻撃者による水平展開(ラテラルムーブメント)を防ぎ、被害を最小限に抑えることが可能となります。
CHECK 03
サプライチェーン全体を巻き込んだセキュリティ対策
プレスリリースでは「お客様および取引先に関する具体的な被害は確認されていません」とされていますが、攻撃者が窃取した情報を元に、取引先を狙った「サプライチェーン攻撃」を仕掛けるリスクは依然として残ります。[1] 自社のセキュリティ強化はもちろんのこと、重要な情報を共有する取引先や関連会社に対しても、セキュリティ基準の遵守を求めたり、定期的なセキュリティ監査を実施したりするなど、サプライチェーン全体でのセキュリティレベルの底上げを図ることが不可欠です。共通のセキュリティ基盤を構築し、インシデント情報を共有する仕組み作りも有効な対策となります。
CHECK 04
標的型攻撃を想定した実践的な従業員教育の拡充
不正アクセスの端緒の多くは、従業員を狙った標的型攻撃メールです。巧妙化する攻撃から組織を守るためには、システム的な対策に加え、従業員一人ひとりのセキュリティ意識の向上が欠かせません。「社内教育の拡充」を進めるとしていますが、単なる知識の習得に留まらず、不審なメールやWebサイトを見分ける訓練、インシデント発生時の報告手順などを盛り込んだ、より実践的な教育プログラムを継続的に実施することが重要です。特に海外拠点においては、現地の言語や文化、ITリテラシーを考慮した上で教育コンテンツを最適化し、全従業員が「人間ファイアウォール」としての役割を果たせるよう育成していくべきです。

SOLUTION

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