記事作成にはこれがピッタリ!ライター必見のAIツール紹介
WEBのプロが集い、毎月イチオシのAI導入を紹介するAI勉強会。 今月のAI勉強会は、おすすめのAIに限らず、実際に業務で活用できるレベルのライティング能力を持ったAI、無料のAI生成画像素材サイト、チームでの仕事を円滑にするAIなど、今月も盛りだくさんで紹介します。
制作部門:クリエイティブプロダクト部 松村さん
今回はそんなにメジャーではないのですが、個人的に要注目と思っているAI関連のサービスをご紹介します!
厳選AIツール:Claude3
Anthropic社のAIです。OpenAIのもと研究者のダリオ・アモデイ氏が中心となって作られた会社で、もともとGoogleでも在籍していたことから、Googleから出資を受けていたり、Amazon からも巨額の出資を得ていたりしていたようです。Claude3は日本語がうまいとSNSで注目されていて、個人的にも自然な日本語だと思いました。
厳選AIツール:Grok(グロック)
Grok(グロック)はX AI社のAIツールです。電気自動車のテスラ、元TwitterのX、宇宙開発のスペースXなど事業を手がけているイーロン・マスク氏がつくった会社です。OpenAIの創業者のメンバーで、多額の出資もしていましたが、OpenAIを離脱して、X AI社を立ち上げました。今週(2024/3/28時点)リリースされたAIで、GrokはXのプレミアムユーザーしか使えないAIです。反抗的で汚い言葉も使えるAIだと調査でわかりました。 Xは一日に7億ツイートされているとあるので、膨大なテキストデータを持っていて、どこまで関係しているかはわからないですが、テスラ自体もAIに力を入れている会社で、テスラ一台一台の映像を集めているので、自動運転も可能になっている背景があります。
厳選AIツール:Groq(グロック)
Groq(グロック)は元Googleのエンジニア、ジョナサン・ロス氏が作ったものです。LLMそのものは開発しておらず、Llama2やMixtralといったオープンソースのLLMを独自開発の機械学習チップであるTPU上で動作させているとのことです。NVIDIAの独占市場となっていて、NVIDIAのチップの入手も難しく、NVIDIAの対抗馬として台頭してきています。 Groqの特徴として、とにかくレスポンスが早く、GPT-4の25倍、GPT-3.5の18倍の速度程度というデータがあります。オープンソースのLLMを使っているため、現状は日本語に非常に弱いところがあります。現時点ではまともに日本語では返ってきませんでした。
厳選AIツール:SAKANA AI
SAKANA AIは現時点では使える一般ユーザーが使える状態にはなっていないのですが、約45億円の資金調達をしています。何が注目を浴びているのかというと、進化的アルゴリズムという小さなモデルを掛け合わせて、新たなモデルを作る「モデルマージ」という手法で、開発者の経験や感覚で再現性がない形で行われていたものを進化的アルゴリズムを用いることでかなり精度の高い性能の良いモデルを作ることに成功しています。これが注目されて資金調達ができた様です。
制作者目線でのポイント:
他にもGPT5のリリースの噂、AppleとGoogleのGeminiとのタッグ、動画生成AIのSora、Closed vs Openの派遣争い、Openソースモデルとの覇権争いで注目度が非常に高いです。
マーケティング部門
今回は記事作成特化の文章生成AIを紹介します。 SAKUBUNというAIです。 既存のAIの難点は、AIっぽい文章が生成され、固有名詞に弱く、嘘の情報が多々あります。業務で記事作成の時も、全く存在しない知名、駅名が出てきたり、文字数などの指示を守らないという難点がありました。総合すると、適切なプロンプトを考えるのが難しいのが問題のポイントだと考えています。
厳選AIツール:SAKUBUN
AIっぽい文章が生成されるという難点に対してはSAKUBUNだと、50%ほど解決されるのかなと思います。また固有名詞に弱く、嘘の情報が多々ある点については、AIが生成した文章なのでファクトチェックは必要ですが、より専門性が高い情報がSAKUBUNで出てきます。また指示を守らない点に関しては、こちらからほとんど指示を出す仕様になっていないので、問題なかったです。
AI導入事例:
通常モードと競合調査モードがあり、競合調査モードを使ってみました。競合調査モードに関してはWEBからの情報を集めて、より高度な記事を作成できるモードとのことです。
作り方はまずキーワードを出して、記事のタイトルではなく、どんな方向性の記事を描きたいのかキーワードを入れることで、そこから見出しをつくっていく形になっています。 今回は「MacとWindowの違いについての記事」を例として書かせてみました。
キーワード入力後は見出しを生成し、h1、h2が規定されているので記事の形になっているのが特徴です。
見出し選択後は内容が出てくるのかなと思いきや、AIに文章を書かせるためにどんな指示を出すのか、プロンプトをを決める項目が出てきました。他のAIツールにはなく、ここを見ると適切な文字数が規定されています。ここは自分の好みに合わせて調整できる様になっています。
右側の部分が見出しから実際に生成された文章です。
特徴として、8,500文字とテキスト量が多く、内容に具体性があります。しかし具体的でも嘘があったら意味がないので、間違うだろなという10箇所をチェックしましたが、全て間違いがなく、正確性が高かったです。
ChatGPTと比べて...
ChatGPTでテキスト量の増加を狙うと同じような内容のループや、抽象的な内容、より大きな範疇になってしまうと感じていたので、SAKUBUNの能力の高さを感じています。 またSEOを意識されたAIで、キーワードの使用率や他のおすすめキーワードなどが記載されているので、新しい記事のヒントにもなっており、使い方次第でどんどん有効活用していけると思います!
期待できるポイント:
無料プランでも、100,000字の生成が無料でも使える幅が広く、私が使った範囲では有料プランの利用も視野に入るレベルの高さだと思っています。今回は記事作成のところしか試せませんでしたが、マーケティング分析の生成もついているので、試す価値があると思います!
広報部門:経営参謀室 広報担当 廣澤
厳選AIツール:Lummi
Lummi(ルミー)は、完全無料で、商用利用可能で、クレジット表記も不要のため、サービスでも使えるのではないかと思って持ってきました。LUmmiは会員登録も不要で、ブラウザーから直接画像をダウンロードすることができます。しかし基本英語のサイトなので、日本語より英語で検索した方が適切に出てきやすいです。
厳選AIツールおすすめポイント
Lummiは検索の際も、キーワード検索だけではなく、色合い、画像サイズ、人数、明るさで絞り込んで検索することができます。
最初にサジェストで何個か色を出してくれているだけではなく、スポイトで選ぶこともできるので、自在に色を指定することが可能です。
今回は「青」「赤」「黄」で検索をしてみました。パッとみただけでもそれぞれの色合いに合わせて画像を絞り込んでくれたことがわかります。また画像に関してもプロが撮影したような画像が出てきて、素人目線からだととてもAIが生成したとは思えない画像が出てきました。
画像サイズも絞り込むことができ、「縦長」「横長」「正方形」が選べます。広報だと記事のサイズによって、素材の画像の形が影響するので、とても使いやすいと思いました。
人数を設定することで、0人にすると全く人が写っていない画像、また人の表情を見ると、表情も自然で目線もおかしくなっていない画像が生成されているのがわかります。
明るさで絞り込むことができ、「明るい」「暗い」「普通」があり、デザインの雰囲気に合わせて絞り込みやすいと思います。 残念ポイント: Lummiの課題点としては、手がおかしい画像が散見されます。パッとみたらあまりわかりませんが、指の本数が違ったり、違和感のある形になってたりしたので、使う時はよく観察して使わないといけない必要があります。
課題点もありますが、LummiはFigma専用のプラグインも提供されていて、社内でもFigmaの使用率は高いのでぜひ使っていただけたらなと思います。
管理部門:秘書 谷口かなこさん
厳選AIツール:miro miroとはオンラインで共同編集可能なホワイトボードツールです。MTG中に使用が可能で、ZOOMでの連携もできます。ipadとも連携して手書きもできて、頭の中を整理する機能があります。主な機能としてはマインドマップ、プレインストーミング、プレゼンテーション、レポート作成などがあります。
料金プランは無料で使えるものから、有料のものもあります。
テンプレートがいくつかあり、今回はホワイトボード画面を用意しています。主なUIとしてはボード名、エクスポート機能もついています。
左側縦にはテンプレート検索や、テキスト、付箋、図形、線、ペンなど一般的な機能がついています。上には参加者名とカラフルアイコンでリアルタイムで作業者の作業確認ができます。動作が重くなってしまうので、オフにすることも可能です。
共有についても、YoutubeやGoole各種機能のように権限も自由に決めることができます。チームで作業する際にタイマー機能や投票機能もついているので、チームでの案出しもスムーズです。
WEB上の付箋として、見やすく、付箋感覚で使えるのでよかったポイントです。またURLを入れると概要が表示されますが、実際にサイトに直接飛ぶこともできます。 「My device」に登録すると、登録した資料をそのまま使うことができます。「フレーム化」すると、概要のように並べて管理することもできます。
また「フレーム化」とすると、好きな数でどんどんつくっていき、左側に概要のように並べることもできるので、これをプレゼンテーションにしたり、PDFにしたりできる機能もあり、使い方にかなり幅がある良さを感じました。
残念ポイント:
3ページまでに書き込んだものが、4ページ以降反映されてしまうので、使いづらかった部分もありましたが、今回使ってみて、サッとメモを取れて、マインドマップを入れたり、画像のキャプチャーを入れたり、使いやすさを感じたので、今後も使っていきたいと思います。
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