廃棄物処理業のホームページで新規顧客を獲得――「見せ方」が変わると信頼が上がる
目次
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廃棄物処理業のホームページとWEB戦略の現状
- 業界の課題――「見えない信頼」をどう形にするか
-
信頼の「証明」が必要な業種
-
BtoB取引における情報探索行動の変化
- なぜ廃棄物処理業のWEB戦略は上手くいかないのか
-
許可証番号だけでは差別化できない時代
- 更新されないホームページが生む「不安」
-
問い合わせ導線の不透明さ
- スマホ対応の遅れが機会損失を招く
-
廃棄物処理業が取るべき「勝てるWEB戦略」
-
許認可と実績を「ストーリー」で見せる
- 顧客視点のコンテンツ設計――不安を解消する情報発信
- SEO対策で地域×業種の検索上位を獲得する
-
定期更新で「生きているサイト」を演出する
- 問い合わせフォームと電話導線の最適化
-
廃棄物処理業に最適なSCSCサービスラインアップ
- 【第1位】SCSC Dog+SCSC5.2――セキュリティと運用を両立
-
【第2位】SCSC Legal――法律遵守で信頼を担保
- 【第3位】SCSC StartUp――スタートアップ企業向けの最適解
- 【第4位】SCSC 8.2――コンテンツ更新で継続集客
- 【第5位】SCSC 10.2――WEB戦略コンサルで本格展開
- まとめ
廃棄物処理業のホームページとWEB戦略の現状
廃棄物処理業は、法律遵守が厳しく求められる特殊な業種です。一般廃棄物処理業と産業廃棄物処理業の区分があり、それぞれ許可証の種類、対象となる廃棄物の種類、処理方法が異なります。適切な許可を持ち、法令に則った運営をしていることが大前提であるにもかかわらず、ホームページではその「信頼」を十分に伝えられていない企業が少なくありません。
2025年現在、廃棄物処理業界でもデジタルトランスフォーメーション(DX)の波が押し寄せています。大手企業はもとより、地域密着型の中小企業者でも、ホームページを通じた新規顧客獲得や既存顧客との関係構築が求められる時代です。しかし、実際として「ホームページはあるが更新されていない」「問い合わせが来ない」「どこに何が書いてあるのか分かりづらい」といった課題を抱える企業が大多数です。
特に、排出事業者(顧客側)は廃棄物処理業者を選定する際、「本当にこの業者に任せて大丈夫か」「法令遵守のリスクはないか」「処理フローは明確か」といった不安を抱えています。こうした不安を払拭し、信頼を獲得するための最初の接点が、ホームページなのです。
業界の課題――「見えない信頼」をどう形にするか
信頼の「証明」が必要な業種
廃棄物処理業は、不法投棄や不適切処理といった社会問題と隣り合わせの業種です。そのため、顧客(排出事業者)は、処理業者が本当に信頼できるかを慎重に見極めます。しかし、許可証番号や処理施設の所在地を羅列するだけのホームページでは、その「信頼」を伝えることはできません。
信頼を形にするためには、以下の要素が必要です。
- 許認可情報の明示(許可番号、有効期限、対象廃棄物の種類)
- 処理フローの可視化(収集→運搬→中間処理→最終処分までの流れ)
- 実績の具体的な提示(取引先業種、処理量、事例紹介)
- 法令遵守体制の説明(マニフェスト管理、内部監査、教育体制)
- 社員の顔が見えるコンテンツ(代表者メッセージ、スタッフ紹介)
こうした情報を整理し、分かりやすく提示することで、初めて「見えない信頼」が「見える信頼」に変わります。
BtoB取引における情報探索行動の変化
かつては、廃棄物処理業者の選定は「既存の取引先からの紹介」や「地域の業界団体での口コミ」が中心でした。しかし、現在ではBtoB取引でもインターネット検索が主流です。特に、新規事業所の立ち上げや既存処理業者の見直しを検討する際、担当者はまず検索エンジンで「廃棄物処理業 ○○市」「産業廃棄物 収集運搬 許可」といったキーワードで情報収集を行います。
この検索結果の1ページ目に表示されるかどうかが、商談機会を得られるかどうかの分かれ目です。実際、検索順位が1位と10位では、クリック率に10倍以上の差があることが、各種調査で明らかになっています(出展:seoClarity「2021 CTR Research Study」)。つまり、SEO対策は廃棄物処理業にとっても必須の施策なのです。
なぜ廃棄物処理業のWEB戦略は上手くいかないのか
許可証番号だけでは差別化できない時代
多くの廃棄物処理業者のホームページには、許可証番号や対応可能な廃棄物の種類が記載されています。しかし、それだけでは他社との差別化はできません。なぜなら、同じ地域で同じ許可を持つ業者は複数存在するからです。
顧客が本当に知りたいのは、「この業者に依頼すると、どんなメリットがあるのか」「他社と比べて何が優れているのか」という点です。例えば、以下のような独自の強みを打ち出すことが重要です。
- 24時間対応可能
- マニフェスト管理システムの無料提供
- 少ロットから対応可能
- リサイクル率90%以上達成
- ISO14001認証取得
こうした具体的な強みを、ホームページ上で明確に訴求する必要があります。
更新されないホームページが生む「不安」
ホームページが何年も更新されていないと、訪問者は「この会社、本当に営業しているのか?」と不安を感じます。特に、以下のような情報が古いままだと、信頼を大きく損ないます。
- ニュース・お知らせ欄が2年前で止まっている
- 代表者メッセージの日付が5年前
- スタッフブログが放置されている
- 会社概要の従業員数や資本金が古い
定期的な情報更新は、「この会社は今も活動している」「情報発信に積極的である」というメッセージを訪問者に伝えます。また、Googleなどの検索エンジンも、更新頻度の高いサイトを評価する傾向があります。
問い合わせ導線の不透明さ
ホームページの目的の一つは、問い合わせを獲得することです。しかし、以下のような問題があると、訪問者は問い合わせをためらいます。
- 問い合わせフォームがどこにあるか分からない
- 電話番号が小さく、見つけにくい
- 問い合わせフォームの入力項目が多すぎる
- 営業時間や対応エリアの記載がない
特に、スマートフォンで閲覧している場合、タップで電話できるボタンがないと、ユーザーは離脱してしまいます。問い合わせ導線の最適化は、コンバージョン率(CVR)を大きく左右します。
スマホ対応の遅れが機会損失を招く
総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、インターネット利用者の約70%がスマートフォンを主な利用端末としています(出展:総務省「令和4年通信利用動向調査」)。BtoB取引においても、担当者が外出先や現場でスマートフォンから情報検索をすることが増えています。
しかし、レスポンシブデザインに対応していないホームページでは、スマホ画面で文字が小さすぎて読めない、画像がはみ出す、ボタンがタップしにくいといった問題が発生します。Googleもモバイルファーストインデックスを推奨しており、スマホ対応していないサイトは検索順位が下がるリスクがあります。
廃棄物処理業が取るべき「勝てるWEB戦略」
許認可と実績を「ストーリー」で見せる
許可証番号をただ羅列するのではなく、なぜその許可を取得したのか、どのような実績があるのかを「ストーリー」として語ることで、訪問者の共感を得られます。
例えば、以下のような構成が効果的です。
「当社は2010年の創業以来、地域の中小企業様の廃棄物処理を一手に引き受けてまいりました。2015年には産業廃棄物収集運搬業の許可を取得し、対応範囲を拡大。現在では年間5,000トンの廃棄物を適正に処理し、リサイクル率85%を達成しています。お客様からは『マニフェスト管理が丁寧で安心できる』とのお声をいただいております。」
このように、数値と具体的なエピソードを組み合わせて伝えることで、説得力が増します。
顧客視点のコンテンツ設計――不安を解消する情報発信
顧客が抱える「不安」や「疑問」に先回りして応えるコンテンツを用意することが重要です。例えば、以下のようなコンテンツが有効です。
- よくある質問(FAQ):「マニフェストとは何ですか?」「廃棄物の種類がわからないのですが...」
- 処理フローの解説:収集から最終処分までを図解で説明
- 事例紹介:「飲食店の生ごみ処理事例」「工場様の産業廃棄物処理事例」
- 法令解説コンテンツ:「廃棄物処理法の基礎知識」「不法投棄のリスクと対策」
こうしたコンテンツは、検索エンジンからの流入を増やす(SEO効果)だけでなく、訪問者の信頼を獲得する上でも極めて有効です。
SEO対策で地域×業種の検索上位を獲得する
廃棄物処理業のSEO対策では、地域名×業種×サービス内容の組み合わせでキーワードを選定することが重要です。例えば、以下のようなキーワードです。
- 「産業廃棄物 収集運搬 東京」
- 「廃棄物処理業者 大阪 飲食店」
- 「一般廃棄物 許可 神奈川県」
- 「産廃 マニフェスト 管理」
- 「廃棄物 リサイクル 率」
これらのキーワードを、タイトルタグ、メタディスクリプション、h1タグ、本文コンテンツに自然に盛り込むことで、検索エンジンからの評価が高まります。
また、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化も重要です。地域名で検索された際に、地図検索結果に表示されるためには、正確な住所、営業時間、写真、口コミへの返信などを充実させる必要があります。これはMEO(Map Engine Optimization)対策と呼ばれ、地域密着型のビジネスには必須の施策です。
定期更新で「生きているサイト」を演出する
ホームページを「作って終わり」にせず、定期的に情報を更新することが重要です。以下の様な更新施策が効果的です。
- お知らせ・ニュースの更新(週1回~月1回)
- ブログ記事の投稿(月2~4回):業界ニュース、法改正情報、処理事例の紹介など
- 実績ページの追加(新規取引先や処理実績の公開)
- 写真・動画の更新(処理施設の内部、スタッフの作業風景など)
こうした更新は、訪問者に「この会社は今も活動している」という安心感を与えるだけでなく、検索エンジンのクローラー(サイト巡回プログラム)が頻繁に訪れるようになり、SEO効果も高まります。
ガーディアンが提供するSCSCでは、見たまま直観操作で簡単に更新できるCMS「OWLet」を搭載しているため、専門知識がなくても自社で更新作業が可能です。
問い合わせフォームと電話導線の最適化
問い合わせを増やすためには、以下の施策が有効です。
- 全ページ共通のヘッダーに電話番号を表示
- スマホ閲覧時はワンタップで電話できるボタンを設置
- 問い合わせフォームの入力項目を最小限に(名前、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容のみ)
- フォーム送信後のサンキューページで、次のアクションを案内(「担当者から24時間以内にご連絡します」など)
- チャットボットの設置(簡単な質問に自動回答)
また、フォーム送信時にreCAPTCHA(スパム防止機能)を導入することで、スパムメールを減らし、本当に問い合わせしたい顧客だけを受け付けることができます。
廃棄物処理業に最適なSCSCサービスラインアップ
株式会社ガーディアンでは、廃棄物処理業のWEB戦略に最適なSCSCサービスラインアップ を提供しています。以下、おすすめ順にご紹介します。
【第1位】SCSC Dog+SCSC5.2――セキュリティと運用を両立
月額7.2万円(SCSC Dog 2万円+SCSC5.2万円)
廃棄物処理業は、マニフェスト情報や取引先の機密情報を扱うため、サーバーセキュリティ対策が必須です。SCSC Dogは、24時間365日の有人監視体制、WAF(Web Application Firewall)の導入、毎日の自動バックアップなど、強固なセキュリティ機能を標準装備しています。
さらに、SCSC5.2プランでは、以下のサービスが含まれます。
- 月1回のWEB戦略オンラインミーティング
- 週1回のWEB戦術提案レポート
- 3ヶ月毎のホームページ改善支援
- 毎月のホームページ解析レポート
- ホームページ運用の代替作業請負
これらにより、自社にWEB担当者がいなくても、プロのサポートを受けながらWEB戦略を推進できます。
【第2位】SCSC Legal――法律遵守で信頼を担保
月額プラン(費用は要問い合わせ)
廃棄物処理業は、廃棄物処理法を始めとする多数の法律に準拠する必要があります。SCSC Legalは、ホームページ上の表現が法令違反になっていないかを定期的にチェックし、違反リスクを未然に防ぐサービスです。
特に、以下の様な表現には注意が必要です。
- 「どんな廃棄物でも処理可能」→許可範囲を超える誇大表現
- 「100%リサイクル」→実績に基づかない断定表現
- 「最安値保証」→景品表示法の優良誤認に該当する可能性
SCSC Legalでは、月次でホームページ全体を法令チェックし、違反箇所があれば修正案を提示します。また、万が一行政指導を受けた場合のサイバー保険も初年度無料で付帯されます。
【第3位】SCSC StartUp――スタートアップ企業向けの最適解
月額2,000円
新規に廃棄物処理業を開業した方や、初めてホームページを持つ方には、SCSC StartUpが最適です。初期制作費無料、月額2,000円のみで、以下のサービスが受けられます。
- 初期制作ページ数35ページ以上
- 独自ドメイン
- クローズドソースのフルCMS「OWLet」
- SEO対策機能
- Googleアナリティクス・サーチコンソール連動管理画面
- クライアント毎に作成する1年間のWEB戦略実践書「WEB戦略ロードマップ」を提供
納期はお申し込みから1ヶ月以内、ヒアリング・素材提供完了から11営業日以内と、非常にスピーディです。契約期間の縛りもなく、いつでも解約・プラン変更が可能です。
【第4位】SCSC 8.2――コンテンツ更新で継続集客
月額8.2万円
「自社で記事を書く時間がない」「何を書けば良いか分からない」という企業には、SCSC 8.2が最適です。このプランでは、年間28記事の企画、ライティング、SEO対策、ホームページ更新をガーディアンが代行します。
記事のテーマは、以下のようなものです。
- 「廃棄物処理法の改正ポイント」
- 「○○業種の廃棄物処理事例」
- 「マニフェスト管理のよくある失敗と対策」
- 「リサイクル率を上げるための工夫」
こうした記事を継続的に発信することで、検索エンジンからの流入が増え、問い合わせ数が向上します。また、既存顧客に対しても「この会社は情報発信に積極的で、業界の最新情報を提供してくれる」という印象を与え、信頼関係が強化されます。
【第5位】SCSC 10.2――WEB戦略コンサルで本格展開
月額10.2万円
「本格的にWEB集客に力を入れたい」「競合他社に差をつけたい」という企業には、SCSC 10.2が最適です。このプランでは、年間28記事の更新に加え、WEB戦略コンサルティングが含まれます。
コンサルティングでは、以下の様な支援を行います。
- 競合分析(同地域の廃棄物処理業者のWEB戦略を調査)
- キーワード戦略の策定(検索ボリュームと競合性を分析し、勝てるキーワードを選定)
- コンテンツ戦略の立案(どのような記事を、どの順番で公開するかを計画)
- コンバージョン最適化(CRO):問い合わせ率を上げるためのデザイン・導線改善
- SNS運用戦略(Facebook、Instagram、YouTubeなどのSNSとホームページを連動させる)
ガーディアンは71,538サイトを運用中という豊富な実績を持ち、そこから得られるビッグデータを活用して、最適なWEB戦略を提案します。
まとめ
廃棄物処理業において、ホームページは信頼の証明であり、新規顧客獲得の入り口です。許可証番号を載せるだけのホームページでは、競合他社との差別化はできません。顧客が抱える「不安」や「疑問」に先回りして答え、実績や処理フローをストーリーとして語り、定期的に情報を更新することで、初めて「選ばれる廃棄物処理業者」になることができます。
また、SEO対策、スマホ対応、問い合わせ導線の最適化、法令遵守、セキュリティ対策といった視点を網羅的に実践することが、WEB戦略成功の鍵です。
ガーディアンのSCSCサービスラインナップは、こうした廃棄物処理業のニーズに応える、初期費用無料、契約縛りなし、専門的なサポート付きのホームページサービスです。
自社のフェーズや予算に応じて、最適なプランを選択し、WEB戦略を強化していきましょう。
「見せ方」が変わると、信頼が上がります。そして信頼が上がると、問い合わせが増え、ビジネスが成長します。廃棄物処理業のWEB戦略は、今すぐ始めるべきです。
作成日: 2025年12月12日
作成者: 青山裕一(あおやま ひろかず)
株式会社ガーディアン 代表取締役社長
1970年1月生まれ 京都市右京区御室出身
WEB業界歴26年、直接手がけたホームページ約7,000サイト、現在運用中71,538サイト
著書:『儲かるホームページ9つの兵法』
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