パソコンが遅くなる5つの原因|マルウェア以外も確認
パソコンが遅くなったとき、すぐにマルウェアを疑うのは早計です。実際には、様々な原因が複合的に影響していることが多いのです。ここでは、主要な5つの原因とその発生確率を詳しく解説します。
パソコンが遅くなる原因と発生確率
| 原因 | 発生確率 | 主な症状 | 緊急度 | 対処の難易度 |
|---|---|---|---|---|
| ディスク容量不足 | 35% | 起動遅い、ファイル保存できない | 中 | 簡単 |
| メモリ不足 | 25% | アプリ切り替え遅い、フリーズ | 中 | 簡単 |
| Windows Update | 20% | 一時的な重さ、再起動要求 | 低 | 自動解決 |
| マルウェア感染 | 15% | CPU高負荷、異常な通信 | 高 | 中程度 |
| ハードウェア劣化 | 5% | 異音、頻繁なエラー | 高 | 困難 |
原因1:マルウェア感染による負荷
マルウェア感染は、パソコンが急激に遅くなる典型的な原因です。特に最近は、気づかれないように動作する「ステルス型」のマルウェアが増えています。
- マルウェアがパソコンを遅くする仕組み
- マルウェアは常にバックグラウンドで動作し、CPUやメモリなどのシステムリソースを消費します。例えば、1つのマルウェアがCPUの30%を使用すると、あなたが使える処理能力は70%に減少。複数感染すると、ほとんど操作できない状態になることもあります。また、大量のデータを外部に送信するため、ネットワークも遅くなります。
クリプトマイニングマルウェアの影響
クリプトジャッキングと呼ばれる仮想通貨採掘マルウェアは、現在最も多い「パソコンを遅くするマルウェア」です。
クリプトマイニングマルウェアの特徴:
- CPU使用率が常に70%以上になる
- パソコンのファンが常に高速回転
- 何もしていないのに本体が熱い
- 電気代が通常の1.5-2倍に増加
- ブラウザを閉じても症状が続く
このマルウェアは、あなたのパソコンの処理能力を使って、攻撃者のためにビットコインなどの仮想通貨を採掘します。1台のパソコンから月額数千円相当の利益を得られるため、攻撃者にとって魅力的な手法となっています。
ボットネット化によるリソース消費
ボットネットに組み込まれたパソコンは、知らないうちに犯罪の片棒を担がされる危険があります。
- ボットネットとは
- 攻撃者に遠隔操作される感染パソコンのネットワークです。あなたのパソコンが「ゾンビPC」となり、DDoS攻撃やスパムメール送信に利用されます。数万台規模のボットネットも存在し、サイバー攻撃の重要なインフラとなっています。感染すると、定期的に指令サーバーと通信し、新たな攻撃命令を受け取ります。
原因2:ディスク容量の不足
実は、最も多い「パソコンが遅い」原因はディスク容量不足です。特にCドライブの空き容量が少なくなると、様々な問題が発生します。
空き容量10%未満の危険性
Windowsは、Cドライブの空き容量が10%を切ると急激にパフォーマンスが低下します。
空き容量不足による影響:
- 仮想メモリが作成できず、メモリ不足エラーが頻発
- Windows Updateが失敗し、セキュリティリスクが増大
- ファイルの断片化が進み、読み書き速度が低下
- システムの復元ポイントが作成できない
- 一時ファイルの保存場所がなく、アプリがクラッシュ
【ここにディスク容量の確認方法の図を入れる】
一時ファイルの蓄積
知らないうちに数十GBもの一時ファイルが蓄積されていることがあります。
- 一時ファイルが蓄積される場所
- Windowsの一時フォルダ(Temp)、ブラウザのキャッシュ、Windows.oldフォルダ(過去のWindows)、ダウンロードフォルダ、ごみ箱などに大量のファイルが残っています。特にWindows.oldは20GB以上になることも。これらは定期的な削除が必要ですが、多くのユーザーは存在すら知りません。
原因3:メモリ(RAM)不足
現代のパソコンは、最低8GB、理想的には16GB以上のメモリが必要です。しかし、多くのパソコンは4GBしか搭載していません。
複数アプリの同時起動
現代のアプリは、1つだけで1-2GBのメモリを消費することがあります。
主要アプリのメモリ使用量目安
| アプリケーション | 平均メモリ使用量 | 最大使用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Google Chrome(10タブ) | 1.5GB | 3GB | タブ数に比例 |
| Microsoft Edge | 1.2GB | 2.5GB | Chromeより軽い |
| Excel(大規模ファイル) | 500MB | 2GB | ファイルサイズ依存 |
| Zoom会議 | 800MB | 1.5GB | ビデオON時 |
| Adobe Photoshop | 2GB | 8GB | 画像サイズ依存 |
ブラウザのタブ開きすぎ問題
ブラウザのタブを20個以上開いている人は要注意です。
- タブが消費するリソース
- 各タブは独立したプロセスとして動作し、それぞれがメモリとCPUを消費します。特にYouTubeやSNSなど、動的コンテンツを含むタブは多くのリソースを使用。20タブで3GB以上のメモリを消費することもあり、4GBメモリのパソコンでは限界を超えてしまいます。
原因4:ハードディスクの劣化
ハードディスク(HDD)やSSDにも寿命があり、劣化すると動作が遅くなります。
HDDの寿命と症状
HDDの平均寿命は3-5年ですが、使用環境により大きく変わります。
HDD劣化の典型的な症状:
- 起動時に「カチカチ」「ガリガリ」という異音
- ファイルの読み込みに異常に時間がかかる
- ブルースクリーンが頻発
- チェックディスクが自動的に実行される
- S.M.A.R.T.エラーの警告表示
SSDの劣化サイン
SSDはHDDより長寿命ですが、書き込み回数に制限があります。
- SSD劣化の特徴
- SSDは突然故障することが多く、前兆が少ないのが特徴です。ただし、書き込み速度の低下、頻繁なフリーズ、ファイルの破損などが増えた場合は要注意。CrystalDiskInfoなどのツールで健康状態を定期的にチェックすることが重要です。TBW(総書き込み容量)が仕様の70%を超えたら交換を検討しましょう。
原因5:Windows Updateや自動更新
Windows Updateはセキュリティ上必須ですが、パソコンを一時的に遅くする原因にもなります。
更新プログラムのダウンロード中
大型アップデートは数GBものデータをダウンロードします。
Windows Update中の負荷:
- ネットワーク帯域を大量消費(最大100Mbps)
- ディスク書き込みで負荷増大
- CPU使用率が一時的に上昇
- メモリ使用量が1-2GB増加
- 完了まで1-3時間かかることも
バックグラウンド更新の影響
Windows 10/11は、ユーザーが気づかないうちに更新を実行します。
- 自動更新のタイミング
- 通常、アクティブ時間外(深夜や早朝)に実行されますが、設定によっては日中でも動作します。特に毎月第2火曜日(日本時間水曜日)のセキュリティ更新日は要注意。また、Microsoft Office、Adobe製品、各種ドライバーも自動更新され、複数が重なると著しく遅くなります。
マルウェア感染の可能性を確認|タスクマネージャー活用法
パソコンが遅い原因を特定するには、タスクマネージャーが最強のツールです。Windows標準機能なので、追加ソフトは不要です。
【ここにタスクマネージャーの起動方法と画面構成の図を入れる】
CPU使用率の異常をチェック
CPU使用率は、パソコンの処理能力がどれだけ使われているかを示す重要な指標です。
正常値:アイドル時5%以下
何も操作していない状態(アイドル時)の正常なCPU使用率は以下の通りです:
CPU使用率の判定基準
| 状態 | CPU使用率 | 判定 | 必要な対処 |
|---|---|---|---|
| アイドル時 | 0-5% | 正常 | なし |
| 軽作業中 | 10-30% | 正常 | なし |
| 重い作業中 | 50-80% | 正常 | なし |
| アイドル時 | 20-50% | 要注意 | 原因調査 |
| アイドル時 | 50%以上 | 異常 | 即座に対処 |
危険値:常時80%以上
CPU使用率が常に80%を超えている場合、明らかに異常です。
- 高CPU使用率の影響
- CPUが常に高負荷状態だと、新しい処理を受け付ける余力がなくなります。マウスクリックへの反応が遅れ、文字入力もカクカクに。また、CPU温度が上昇し、熱暴走によるシャットダウンや、寿命短縮のリスクも。ノートパソコンではバッテリー消費も激しくなり、1時間程度で空になることもあります。
メモリ使用量の確認ポイント
メモリ使用量も、パソコンの快適性を大きく左右します。
不審なプロセスの見分け方
タスクマネージャーの「プロセス」タブで、以下の点をチェックしてください:
不審なプロセスの特徴:
- 名前が意味不明(例:xvzqw.exe、123.exe)
- 発行元が「不明」または空白
- メモリを異常に消費(1GB以上)
- 複数の同名プロセスが大量に起動
- システムプロセスに偽装(例:svch0st.exe ← 正しくはsvchost.exe)
特にスパイウェアは、システムプロセスに偽装することが多いため要注意です。
システムプロセスを装う偽装
攻撃者は、正規のシステムプロセスそっくりの名前でマルウェアを偽装します。
- よくある偽装パターン
-
・svchost.exe → svch0st.exe(oを0に変更)
・chrome.exe → chr0me.exe(oを0に変更)
・explorer.exe → explore.exe(rを削除)
・csrss.exe → cssrs.exe(文字入れ替え)
これらは一見すると正常に見えますが、よく見ると文字が違います。プロセスの場所も重要で、正規のシステムファイルはC:\Windows\System32にありますが、偽物は別の場所から実行されています。
ディスク使用率100%の原因特定
ディスク使用率が常に100%の場合、パソコンは極端に遅くなります。
ディスク高使用率の主な原因:
| 原因 | 発生頻度 | 症状 | 対処法 |
|---|---|---|---|
| Windows Search | 高 | インデックス作成で高負荷 | サービス無効化 |
| Superfetch | 中 | 起動時に100% | サービス無効化 |
| Windows Update | 中 | 一時的な高負荷 | 完了を待つ |
| マルウェアスキャン | 低 | ファイル全体をスキャン | スケジュール変更 |
| ランサムウェア | 低 | ファイル暗号化中 | 即座に電源OFF |
ネットワーク通信の監視方法
マルウェアは、データを盗み出すために大量の通信を行います。
大量のデータ送信を発見する
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブから「イーサネット」または「Wi-Fi」を選択し、送受信量を確認します。
- 異常な通信量の目安
- 通常のWeb閲覧では、1時間で100-500MB程度の通信量です。しかし、マルウェア感染時は1時間で数GBもの通信が発生することがあります。特に「送信」が多い場合は、あなたのデータが外部に漏洩している可能性が高いです。また、深夜など使用していない時間帯の通信も要注意です。
不審な通信先の確認
「リソースモニター」を使うと、どのプロセスがどこと通信しているかが分かります。
確認手順:
- タスクマネージャーから「パフォーマンス」タブを開く
- 下部の「リソースモニターを開く」をクリック
- 「ネットワーク」タブを選択
- 「ネットワーク活動のあるプロセス」を確認
不審な通信先の例:
- IPアドレスのみの接続(例:192.168.x.x以外)
- 中国、ロシアなど特定国への通信
- ポート番号が通常と異なる(80、443以外)
クリプトマイニングマルウェアの見分け方|仮想通貨採掘の被害
クリプトマイニングマルウェアは、2024年最も急増したマルウェアの一つです。気づきにくいため、長期間感染したままのケースが多く見られます。
- クリプトマイニングマルウェアとは
- あなたのパソコンのCPUやGPUを勝手に使って、攻撃者のために仮想通貨を採掘(マイニング)するマルウェアです。ビットコインやモネロなどの仮想通貨を生成し、攻撃者の財布に送金します。電気代はあなた持ちで、利益は攻撃者が得る、非常に悪質な手法です。1台あたり月3,000-5,000円相当の利益を生むため、攻撃者にとって魅力的なビジネスモデルとなっています。
- 典型的な症状
- ファンが常に高速回転する、パソコン本体が異常に熱くなる、電源を入れただけでCPU使用率が50%以上になる、特定のWebサイトを開くと極端に重くなる、電気代が通常の1.5-2倍に増加する、などの症状が現れます。ノートパソコンではバッテリーが1時間も持たなくなることも。これらの症状が複数当てはまる場合は、感染の可能性が高いです。
- 確認方法
- タスクマネージャーでCPU使用率を確認し、見知らぬプロセスが高負荷をかけていないかチェックします。「詳細」タブで、CPU使用率順に並べ替え、上位のプロセスを確認。特に「conhost.exe」「RuntimeBroker.exe」などのシステムプロセスに偽装したものに注意。ブラウザの拡張機能も要確認で、見覚えのない拡張機能は即座に削除してください。
クリプトマイニングマルウェアの感染経路:
- 偽の動画プレイヤーやコーデックのダウンロード
- 改ざんされたWebサイトのスクリプト(ブラウザマイニング)
- フリーソフトにバンドルされた形での配布
- フィッシングメールの添付ファイル
- 脆弱性を悪用した自動感染
今すぐできる対処法|段階的な改善手順
パソコンが遅い問題は、段階的なアプローチで解決するのが効果的です。簡単な対処から始めて、必要に応じて高度な対処に進みましょう。
レベル1:基本的な対処(5分で完了)
まずは、誰でもすぐにできる基本対処から始めます。これだけで改善することも多いです。
不要なスタートアッププログラムの無効化
パソコン起動時に自動的に立ち上がるプログラムを減らすだけで、起動時間が半分になることもあります。
【ここにスタートアップ無効化の手順図を入れる】
手順(Windows 10/11共通):
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 「スタートアップへの負荷」が「高」のものを確認
- 不要なプログラムを右クリック→「無効化」
無効化しても安全なプログラム例:
- Skype、Zoom(必要時に手動起動)
- Adobe Updater(月1回手動確認で十分)
- Spotify、Steam(使用時のみ起動)
- 各種プリンターソフト(印刷時のみ必要)
ディスククリーンアップの実行
Windowsの標準機能で、数GB~数十GBの空き容量を確保できます。
手順:
- エクスプローラーで「PC」を開く
- Cドライブを右クリック→「プロパティ」
- 「ディスクのクリーンアップ」をクリック
- 「システムファイルのクリーンアップ」も実行
- 削除して安全な項目
- 一時ファイル、ダウンロードフォルダ、ごみ箱、縮小表示(サムネイル)、配信の最適化ファイル、Windows.old(前バージョンのWindows)は削除して問題ありません。特にWindows.oldは20GB以上の場合があり、大幅な空き容量確保につながります。
ブラウザのキャッシュクリア
ブラウザのキャッシュが蓄積すると、ブラウザ自体が重くなります。
主要ブラウザのキャッシュクリア方法:
| ブラウザ | ショートカット | 削除項目 | 推奨頻度 |
|---|---|---|---|
| Chrome | Ctrl+Shift+Delete | 閲覧履歴、Cookie、キャッシュ | 月1回 |
| Edge | Ctrl+Shift+Delete | 同上 | 月1回 |
| Firefox | Ctrl+Shift+Delete | 同上 | 月1回 |
| Safari | Cmd+Option+E | キャッシュのみ | 月1回 |
レベル2:中級対処(30分程度)
基本対処で改善しない場合は、もう少し踏み込んだ対処を行います。
Windows Defenderでフルスキャン
マルウェア感染チェックリストに従って、徹底的なスキャンを実施します。
フルスキャンの手順:
- 設定→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリック
- 「スキャンのオプション」→「フルスキャン」
- 「今すぐスキャン」(1-4時間かかります)
- フルスキャン中の注意点
- フルスキャン中はパソコンが重くなるため、就寝前や外出前に実行することをおすすめします。ノートパソコンの場合は必ず電源に接続してください。スキャン中に電源が切れると、最初からやり直しになります。
不要なプログラムのアンインストール
使っていないプログラムは、ディスク容量とメモリを無駄に消費します。
アンインストール推奨プログラム:
- 購入時にプリインストールされていた体験版ソフト
- 古いバージョンのJavaやFlash Player
- 使わなくなったゲームや動画編集ソフト
- 重複するセキュリティソフト(Windows Defenderがあれば基本的に不要)
- アドウェアの疑いがあるツールバー
デフラグメンテーションの実施
HDDの場合、デフラグで読み書き速度が最大30%改善することがあります。
デフラグの手順:
- エクスプローラーで「PC」を開く
- Cドライブを右クリック→「プロパティ」
- 「ツール」タブ→「最適化」
- 「最適化」をクリック(HDDの場合のみ)
注意: SSDの場合はデフラグ不要です。むしろ寿命を縮める可能性があります。
レベル3:本格的な対処(1時間以上)
中級対処でも改善しない場合は、システム深部の問題の可能性があります。
セーフモードでのマルウェア駆除
セーフモードで起動すると、マルウェアの多くは動作しません。
セーフモード起動と駆除手順:
- Shiftキーを押しながら再起動
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」
- 「スタートアップ設定」→「再起動」
- 「4」キーでセーフモード起動
- Windows Defenderでフルスキャン実行
システムの復元ポイント利用
パソコンが正常だった時点にシステムを巻き戻すことができます。
- システムの復元の注意点
- システムファイルと設定のみが復元され、個人ファイルは影響を受けません。ただし、復元ポイント以降にインストールしたプログラムは削除されます。また、マルウェアも一緒に復元される可能性があるため、復元後は必ずフルスキャンを実施してください。
クリーンブート診断
最小構成で起動し、問題の原因を特定します。
クリーンブート手順:
- 「msconfig」を実行(Windows + R)
- 「サービス」タブ→「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック
- 「すべて無効」をクリック
- 「スタートアップ」タブ→「タスクマネージャーを開く」
- すべてのスタートアップを無効化
- 再起動
この状態で問題が解決すれば、無効にしたプログラムのいずれかが原因です。
予防と定期メンテナンス|再発を防ぐ習慣
パソコンを快適に使い続けるには、定期的なメンテナンスが不可欠です。車の定期点検と同じように、パソコンにも手入れが必要です。
毎週実施すべきメンテナンス
週に1回、わずか10分のメンテナンスでパソコンの健康を保てます。
クイックウイルススキャン
Windows Defenderのクイックスキャンは、10-20分で重要部分をチェックします。
週次スキャンのスケジュール設定:
- Windowsセキュリティを開く
- 「ウイルスと脅威の防止」→「スキャンのオプション」
- 「Windows Defenderオフラインスキャン」の下の「クイックスキャン」
- 毎週日曜日の夜など、決まった時間に実施
一時ファイルの削除
一時ファイルは、週に数百MB~数GB蓄積されます。
- 簡単な一時ファイル削除方法
- Windows + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「%temp%」と入力してEnter。開いたフォルダ内のファイルをすべて選択(Ctrl + A)して削除。削除できないファイルはスキップしてOK。これだけで数GBの空き容量が確保できることもあります。
毎月実施すべきメンテナンス
月に1回のしっかりメンテナンスで、大きなトラブルを防げます。
Windows Updateの確認と適用
自動更新を待つだけでなく、手動確認も重要です。
手動更新チェック:
- 設定→「更新とセキュリティ」
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新をすべて適用
- 必要に応じて再起動
更新タイミングのコツ:
- 毎月第2水曜日の翌日(定例更新後)
- 重要な仕事の前は避ける
- バックアップ後に実施
フルウイルススキャンの実行
月1回のフルスキャンで、潜伏しているマルウェアも検出できます。
効果的なフルスキャン実施法:
| 項目 | 推奨設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 実施時間 | 就寝前 | 2-4時間かかるため |
| 電源設定 | スリープ無効 | 中断を防ぐ |
| 他の作業 | すべて終了 | スキャン効率向上 |
| 追加ツール | Malwarebytes Free | セカンドオピニオン |
パフォーマンス維持のコツ
日常的な使い方を工夫するだけで、パソコンの快適性を維持できます。
同時起動アプリを3つまでに制限
マルチタスクは便利ですが、パソコンには負担です。
- 効率的なアプリ管理
- 作業に必要なアプリケーションを3つまでに絞り、使い終わったら都度終了する習慣をつけましょう。例えば、「ブラウザ + Word + メール」の3つなど。特にメモリを多く使うアプリ(画像編集、動画編集、ゲーム)は単独で使用することをおすすめします。
デスクトップをきれいに保つ
デスクトップのアイコンが多いと、起動時間が長くなります。
デスクトップ整理の効果:
- 起動時間が10-20%短縮
- メモリ使用量が減少
- ファイル検索が高速化
- 視覚的にもスッキリ
理想はアイコン10個以下。フォルダを活用して整理しましょう。
まとめ
パソコンが遅い原因は、必ずしもマルウェア感染とは限りません。5つの主要原因を順番にチェックし、適切な対処を行うことが重要です。
原因特定のポイント:
- 急激に遅くなった → マルウェアの可能性大
- 徐々に遅くなった → ディスク容量やハードウェア劣化
- 特定の時間だけ遅い → Windows Updateや自動更新
- 特定の操作で遅い → メモリ不足やアプリの問題
タスクマネージャーを活用した診断により、80%以上の原因は特定可能です。CPU使用率、メモリ使用量、ディスク使用率、ネットワーク通信量をチェックし、異常値を見つけましょう。
対処は段階的アプローチが効果的です。まず5分でできる基本対処から始め、必要に応じて中級、上級対処へ進みます。多くの場合、基本対処だけで大幅に改善します。
そして最も重要なのは予防と定期メンテナンスです。週1回のクイックスキャン、月1回のフルスキャン、定期的な不要ファイル削除により、快適な環境を維持できます。
もしファイルレスマルウェアやトロイの木馬などの高度な脅威が疑われる場合は、専門家への相談も検討してください。早期発見・早期対処が、被害を最小限に抑える鍵となります。
よくある質問(FAQ)
- Q: パソコンが急に遅くなったらまず何を確認すべきですか?
- A: まずタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き、CPU使用率を確認してください。アイドル時に50%以上使用している場合は要注意です。次に「プロセス」タブで、CPU使用率が高い不審なプログラムがないか確認。見知らぬプロセスや、意味不明な名前(xvzqw.exeなど)があれば、マルウェアの可能性があります。併せて、ディスクの空き容量(Cドライブ10GB以上推奨)とWindows Updateの実行状況も確認することで、原因を絞り込めます。これらの確認は5分程度で完了し、原因の8割は特定できます。
- Q: マルウェアが原因の遅さと経年劣化の遅さはどう違いますか?
- A: マルウェアが原因の場合は「急激に」遅くなり、特定の操作(ネット接続時、特定のアプリ起動時)で顕著に現れます。また、セーフモードで起動すると改善することが多く、タスクマネージャーで不審なプロセスが確認できます。一方、経年劣化は「徐々に」遅くなり、全体的にパフォーマンスが低下します。HDDの場合は起動時に「カチカチ」という異音がする、SSDの場合は書き込み速度が低下するなど、ハードウェア特有の症状も現れます。見分けるコツは「いつから遅くなったか」を思い出すこと。昨日まで普通だったのに今日急に遅い場合は、マルウェアを疑いましょう。
- Q: クリプトマイニングマルウェアに感染しているか確認する方法は?
- A: タスクマネージャーで常時CPU使用率が70%以上、特に何も操作していないのに高負荷の場合は疑いがあります。具体的には、①パソコンのファンが常に高速回転している、②本体が異常に熱い(ノートPCでは膝に置けないほど)、③電気代が通常の1.5-2倍に増加、④ブラウザを閉じても症状が続く、という4つの症状が揃えばほぼ確実です。詳細タブで「conhost.exe」「RuntimeBroker.exe」などのシステムプロセスに偽装した不審なプロセスがないか確認し、リソースモニターのネットワークタブで大量の外部通信が発生していないかもチェックしてください。発見した場合は即座にネットワークを切断し、セーフモードでフルスキャンを実施してください。
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総合ガイド
重要なお知らせ
- 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の状況に対する助言ではありません
- 深刻な感染が疑われる場合は、データのバックアップを最優先に行ってください
- パソコンの動作が極端に遅い場合は、ハードウェア故障の可能性もあるため、メーカーサポートへの相談も検討してください
-
記載内容は作成時点の情報であり、Windowsのバージョンアップにより手順が変わる可能性があります
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